犬ごはんCookBook #05「ラム肉と生姜の温めスープ」宮前真樹

           

犬ごはんクックブックは、ワイマラナーのエルマーと暮らす料理研究家 宮前 真樹さんがサステナブルな食材を取り入れながら、食事の時間をより豊かに楽しんでいただけるように、犬の手作りごはんレシピを作り方とポイントを交えてご紹介。1年の中でも一番冷え込む2月!寒さに強そうに見える犬たちも、実は身体が冷えている場合が多いです。いつもの食事にぜひ「温め食材」を加えてあげましょう。今回は、冬にぴったりな「温め」を意識した一皿です。

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材料(1日2回食の場合の1食分)

・ラム肉 小型犬 30g〜|中型犬80g〜|大型犬100g〜150g
・鱈切り身 小型犬 10g〜|中型犬20g〜|大型犬30g〜
・野菜(白菜・豆苗・生姜・かぼちゃ・大根など)合計 小型犬30g|中型犬50g|大型犬100g
・昆布水 200ml~300ml ※食材がひたひたになる位
・オイル 小型犬 小さじ1/2|中型犬 小さじ2/3|大型犬 小さじ1

※犬のサイズは、小型犬(〜5キロ)中型犬(〜10キロ)大型犬(〜25キロ)として計算
※成犬・アクティブな犬へ向けての分量として基本レシピをご紹介しています。幼犬期にはタンパク質を増やし、シニア期にはタンパク質を減らすなど愛犬のステージに合わせ食材バランスを微調整していただくことでオールステージに対応可能です。

作り方

1.(前日)「昆布水」を作っておきます。
水1リットルに5g程度の昆布を浸して一晩おいたら完成。人間用の出汁と共有出来ます。出汁がない場合は、温めた「お湯」を足してあげるだけでも大丈夫です!

2.ラム肉と鱈はグリル又は茹でて、魚は大きな骨が無いか手で触りながらほぐし、それぞれ食べやすい大きさにします。

3.野菜は細かく刻み、水からしっかり柔らかくなるまで茹でます。(今回の大根は擦り下ろしています)

4.お皿に盛り、人肌に温めたスープを注ぎ、オイルを垂らし完成です。

※スープのこと
スープは、人肌程度に温めたものが理想的です。今回は昆布水を使いましたが、野菜の煮汁や魚・鶏スープ、無添加の和風出汁など風味付けで使うのもおすすめです。

※オイルのこと
今回はフラックスシードオイルを使用しました。オイルは、食べる直前にごはんにプラスします。はじめは少量からスタートし、ウンチや体調の変化を確認しながら調整します。小型犬小さじ1/2程度〜大型犬小さじ1杯程度が目安です。

レシピのポイント

体を温める生姜には、消化吸収を助けたり、新陳代謝を促し体を温める効果があると言われています。皮の方に有効成分が多いので、皮をスプーンなどで削ったり、擦って絞り汁などをスープに混ぜてあげます。小さじ1/4~1/2程度の少量で十分です。
食事は日々の事なので、季節の野菜を取り入れながら、家族と食材を共有すると食材を揃える負担も少なく、一緒に食事を楽しむ事が出来ます。

メイン食材「ラム肉」

ラム肉は、肉の中でも特に体を温める作用の高いお肉です。体脂肪を燃焼する「Lカルニチン」や必須アミノ酸のバランスも良く、タンパク質も豊富です。
何より、注目すべき点は犬にとって「低アレルギー」ということ。ラム肉は非常に相性が良いと言われています。ぜひ、与える肉のルーティンに加えることをお勧めします。

愛犬にラム肉を与えるメリット低アレルギー
ビタミンB1、B2、Eが豊富(皮膚の健康維持、老化防止)
基礎代謝を促進(ダイエットにおすすめ)

私の考える犬ごはん


野菜はみじん切りやペーストにして、犬たちに負担のないようにします。
しっかり水から煮込んで、簡単に手で潰せる位の柔らかまでじっくりと。
全ての野菜をいっぺんに煮込んでも問題ありませんが、我が家の場合は、葉物と根菜は別にしたり、南瓜やサツマ芋などデンプン質の多いものは、別茹でやグリル焼きにしています。少し面倒ですが、それぞれを別に調理しておくと、与える量と内容を確認しやすいです。

最近のエルマー

名前:エルマー
性別:女の子
生年月日:2017年12月30日
好きな食べ物:鹿ジャーキー・バナナ
好きなこと:段ボールの解体・ドッグラン遊びとお風呂

東京にもチラチラと雪が降りました。エルマーにとっては3度目の雪です。
写真は1年前に東京に大雪が降った日のエルマー。
「なんですかこれ?冷たいんですけど」と、完全に固まっていました(笑)
今年は遊べるかな?


手作り食をはじめて食べる犬の場合、野菜類は少なめからスタートして時間をかけて移行することで消化吸収を促進します。また、ウンチのチェックは必ずしてください。下痢や便秘になっていたら、食材や作り方など食事を見直します。
愛犬に合わせて、飼い主さんが工夫しながら一緒に「ごはん時間」を楽しんでくださいね。
次回は、少し暖かくなっている頃でしょうか?春らしい「犬おやつ」なども、今後はご紹介出来たらと思っています。お楽しみに!
[文/宮前 真樹・構成/enkara編集部]

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