【犬の問題行動解決連載コラム】仔犬を迎える前に知っておいて欲しい3つのこと〜環境、食事、トイレ〜小園恵子

人間を含め赤ちゃんはとても可愛いですよね。特に仔犬は、犬が好きな人なら、もう見ているだけで癒されます。ところがいざ仔犬を迎えたら、こんなはずじゃなかった・・・。
想像していた仔犬との生活ではない生活が訪れてしまった・・・と落胆する人がとても多いです。
特にコロナ禍でここ1年の間、外出するのもままならない状態が続いているために、犬や猫を家族として迎える人が急増していますが、同時に、飼えなくなったと手放す人の数も急増していると聞いています。今回は「仔犬を迎える前に知っておいて欲しい3つのこと」を改めてみなさんへお話ししたいと思います。
もうすでに仔犬を迎えられていてお困りの方も、読んでいただけると解決のお手伝いになるかもしれませんのでぜひ目を通してくださいね。

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一番大切なのは落ち着いて眠る場所の確保


仔犬を迎える前にまずどのような環境で過ごすことが、仔犬にとって最適なのでしょうか?
一番大切なのは落ち着いて眠る場所の確保です。
犬という動物は1日のうちほとんど寝て過ごしていますが、仔犬はもっと「眠る」ということが
重要になります。「寝る子は育つ」と言われるように、赤ちゃんの頃は人間でも眠っている間に成長ホルモンが分泌され、摂取した栄養は体を作るためのエネルギーとして使われます。
可愛いからと常に人間が触りすぎて眠ることがままならないと、体の成長の妨げになりますし、精神的にもとても不安定になります。
眠りたいのに眠らせてもらえない辛さを経験した方なら、眠れないことがどれだけ辛いかご存知だと思います。仔犬たちにその思いを決してさせてはいけません。
そこから「咬む」「吠える」「破壊」という行動が始まるきっかけにも繋がります。

月齢に応じて適切な食事を与え正常な体をつくる


生まれてすぐはお母さんの母乳を飲んで仔犬たちは育ちます。
しばらくすると、母犬は食べ物を自分が噛み砕いて消化がいいように、そして小さな歯でも噛み砕けるようにやわらかくして仔犬に与えます。
早くに母犬から離れてしまっても、今は仔犬の離乳食なども売られていますので、1歳になるまではドッグフードもパピー用を、そして離乳食はしっかりと大人の歯に生え変わるまでは与えるようにしてください。
月齢に応じて適切な食事を与えることは、正常な体の成長にとってとても大切なことです。

まずは家の環境を教えてあげること


仔犬を迎える様々な場所で「トイレトレーニング出来てます」という声をよく聞きます。トイレのしつけができていると言われていても、家に迎えた後にちゃんとトイレでするかといえば、全くできなくて失敗ばかり・・・。
「トイレができないのです」というご相談をいただくことがとても多いです。
例えば私たちが引越しをしたとします。
引っ越す前の家と引っ越した後の家ではトイレの位置が違うはず。そんな時、まずはトイレの位置を覚えることから始めませんか?
仔犬たちも同じです。
それまで過ごしていた場所でのトイレの位置と、お迎えした家のトイレの位置は違います。取り巻く環境全てが今までいた場所とは違います。
お迎えした家についてまずは環境を教えてあげること。その中で、トイレはどこかも教えてあげることが大切です。
家族はどんな人がいて、誰が世話をしてくれるのか。様々なことをケージの中で覚えるまで、外から優しく見守りそっとしてあげることが重要なのです。
家族だからといきなりリビングに連れ出し、そこでオシッコしたとかウンチしたとか大騒動を繰り返していると、仔犬たちは何が何だかわからずパニックになり「咬む」「吠える」「破壊する」という行動の原因を作ることになってしまいます。
お迎えしたらトイレの場所はここ、寝る場所はここ、ご飯を食べる場所はここ、というように全て教えてあげなければ、仔犬たちは黙っていても覚えるなど人間の都合のいいようにはなりません

まとめ


訪問相談をさせていただくと一番多いお悩みはトイレについてです。
トイレトレーニングのコツを1つだけお伝えすると、ケージの中にトイレとベッドと食事と一緒の方がとても多いのですが、もし私たちがその環境に置かれたらどう感じるでしょうか?
子育て経験のあるお母さんならご存知だと思いますが、赤ちゃんのトイレトレーニングは、オムツの中で排泄していた赤ちゃんが「トイレ」という場所で排泄をするということを教えてもらうことです。それは一度では絶対に覚えません。失敗をしながら何ヶ月もかかってやっと覚えるものです。
そしてやはり、トイレはトイレ、ベッドはベッド、食事をする場所は食事をする場所、とそれぞれ別の場所です。
「トイレの中で寝て食事を摂る」これは衛生上良くありませんし、そんな環境で落ち着いて過ごせるはずもありません。
寝るときは寝る場所で眠り、起きたらまずトイレに連れて行く。この繰り返しをしていくことで、仔犬たちは起きたらトイレで用を足す。ということを覚えていきます。
仔犬は見ているだけで可愛くて癒されますが、仔犬の時にはたくさん寝て体を作り、していいこととそうでないことをきっちり覚える。これが穏やかな成犬を育てる一番の基本だということを仔犬を迎える前に知っておいて欲しいと思います。

[文/小園 恵子・構成/enkara編集部]

【プロフィール】

Magical Dogオーナー|ドックライフコーチ
小園 恵子
人生の方向性について思い悩んでいた時期に、偶然アメリカンピットブルを家族へ迎えて、犬と暮らすことを真剣に考え始めたのが11年前。本来の犬を知らないままに犬と暮らしていた結果、犬に依存してしまい、犬のメンタルを不安定にさせ、犬の問題行動を引き起こしてしまいました。犬の問題行動は、ほとんどの場合犬に問題があるのではなく、人つまり飼い主さんの行動を映し出している。という考え方を元に、自分の犬たちの問題行動を解決してきた方法を参考に、それぞれの犬の行動を見ながらその問題を飼い主さんと共に解決していく活動をしております。
〈資格・認定〉
JKC愛犬飼育管理士
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