#04 シユウ 5さい 東京
つかれたら、おうちでいっしょにテレビみるの。
我が家のリズは、事情があって6歳の時に迎えた犬です。長男(シユウ)が生後半年の頃から一緒に過ごしてきました。次男が産まれた時、リズは犬社会でいう上下関係を示したがり、産まれたばかりの次男の上に乗りかかろうとしたり、唸って咬みつこうとしたりもしました。
これだけ聞くと、犬って怖い生き物だなって思いますが、そうじゃないんです。犬との生活には、何気ない日々にもスペシャルが隠れています。例えば、息子たちは言葉を喋らないリズの気持ちを汲むことが出来ます。避妊手術をして帰ってきたリズに、「よく頑張ったね!痛かったね!」と自然に声を掛けてあげていました。
外出先で暗くなってくると、「リズ、お家が暗くて泣いてるんじゃないかな?」と心配したり、 寒くて丸まっていると、「僕の布団をあげる!」と気遣ってくれます。
何てことないけれど、日常の中で、私たち親が教えきれない大切な事を、よりナチュラルに教えてくれているのはリズです。
幼い子どもの育児と犬のケアは大変な事も多いです。心身共に余裕が無い時も沢山あります。ですが、それ以上にリズには目には見えない子育てのサポートをしてもらっています。まだまだちびっ子な子ども達と、どんどんおばあちゃんになっていくリズがこれからどんな関係性になっていくのか、私は今から楽しみで仕方ありません。