#22 タオ6歳 エレファント12歳(神奈川県)
タオが生まれた時は4頭の犬が居ました。タオが生まれて半年後から犬の介護が始まり、私の仕事柄(ドッググルーマー)保護犬の預かりなども重なって、徘徊、もがき、叫び、粗相、発作、タオのぐずり、授乳、夜泣き(犬とタオ)、イタズラ(犬とタオ)、オムツ替え(犬とタオ)など1日中ノンストップで何かが起こり、時には『壮絶…』なんて思ったりした事も…苦笑
今振り返ると、良いことばかりではなく、大変な事も沢山ありました。それぞれに思うように手が行き届かなくて『ごめんね』と思うこともありましたが、後にこの環境のおかげでタオの心に育った大切なものに気付かされます。小さかったタオは犬の介護のお手伝いを、まるで”おままごと”でもするかのようにやり始め、犬たちもまた子守をするかのようにタオの相手を自然としてくれました。その後3頭を看取り、今ではタオとエレファントだけになってしまいましたが2人の兄弟の様なやり取りをいつも微笑ましく眺めて、日々幸せを感じます。
小さかったタオは覚えていないようですが、タオの中に犬たちが残していってくれた言葉に出来ない”大切なもの”があるのを感じます。豊かな感性や思いやり、周りへの気配り、責任感、洞察力なども、あの日常の中で自然と芽生え育まれました。『犬たちはこれからもタオの中で生きていくんだなぁ』と思うと、いつまでも『ありがとう』と感謝の気持ちでいっぱいになります。タオだけでなく、私自身も沢山のものをもらって”今の自分”が居ます。犬と共に育児をすることは、楽しくて幸せですが良いことばかりではなく”いろんな後悔や困難”も経験します。犬たちからもらった”大切なもの”をこれからも自分の中で生かしていきたいと思います。
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