明日、enkara主催オフラインイベント初回「PloggingDogアクション in MARINE&WALK YOKOHAMA」が開催されます。同施設では今後、通年で様々な企画を行う予定です。基本PloggingDogアクションの企画となりますが、私自身が今まで様々な企画を通じて感じてきたこと、そしてenkaraとして広げたいドッグ企画と新しいカタチを追求し、挑戦する1年間になると確信しています。
少し記憶を遡ってみようと思います。
ドッグショーや併設する展示会を除くと、一般の飼い主が愛犬と楽しむイベントとしては、プランタン銀座(2016年閉館)で行われた「イヌコレ」や、2008年に開催し今も行われている代々木公園「わんわんカーニバル」などが黎明期のドッグイベントかなと思いますが、その後日本全域へ広がり、風土を取り入れたドッグイベントが続々増えているように思います。
よく見かけるのは、移動式ドッグラン、マルシェタイプ、同犬種のミートアップ、譲渡会。飼い主の買い物欲求と、犬をオフリードで走らせたいという願望が合わさったイベントや、「愛犬と同じ犬種がたくさん集まる場所へ行きたい!」という願いを叶えるオフ会タイプのイベントが大半です。最近は、夏になるとそれが夜間へ変化しているように思います。とはいえ、ここ10年以上、大きな変化はありません。
そんな中、enkaraはどんなイベントを企画出来るのか?「犬が特別な存在ではなく、あたりまえにそこにいること」を目指しているため、飼い主がまず率先して愛犬と共に楽しむ、そしてその飼い主と一緒にいるから愛犬も楽しむ。集客数ではなく、犬目線の小規模なドッグ企画に携わっていきたいと考えています。ということで、enkara主催の企画は犬を特別視せず、犬と共に暮らしていない人も一緒に楽しめる日常的なものを目指している。という表現がしっくりします。

と、話はそれましたが、最近私は気になっていることがあります。
それは複数の犬が集まるドッグイベントなのに、犬のパーソナルチェックが非常に甘いこと。
特に、オフリードを楽しむ移動式ドッグランにも関わらず「証明書がなくても自己申告でOK」という驚愕の事実を知り、愛犬を公園の無料ドッグランで遊ばせることについても、最近私自身不安を感じ、チェックが厳しい有料ドッグラン施設へ行くようになりました。
先日のインターペットでも「4日間で25,261頭の犬を含むペットたちが来場した」と主催よりプレスリリースがありましたが、自己申告の同意書のみで接種証明書原本のチェックはないのが現状で、任意の混合ワクチンのチェックに至っては同意書に記載はありませんでした。集客数が目標となると、どうしても「今日は特別に・・・」や、チェックフリーが生じます。
狂犬病予防接種は、必ず毎年1回接種が必要です。猶予証明は仮にも致し方なくあるものであって、基本、全頭接種がベースです。
何故なのか?

以前ワクチンについての記事に書かせていただきましたが、日本では人間の場合、1956年を最後に、また動物では1957年の猫での発生を最後に狂犬病の発生がありません。
現在日本は、過去に多大なる動物たちの犠牲のもと、狂犬病発生のない国になりました。ただ、2020年にフィリピンで犬に噛まれた人が日本国内で亡くなったというショッキングな事例もあり、いつ日本で発生しても不思議ではありません。そのため、楽観視できないと個人的に感じています。様々な意見があるかと思いますが、その時こそ集団免疫が効果を発揮すると考えます。
国立感染症研究所は、狂犬病(致死性ウイルス性脳炎)は有効な治療法はなく、狂犬病ウイルスのヒトからヒトへの感染は極めて稀だが、唾液等からの感染リスクは否定できないと公表しています。犬や猫、コウモリなどを含む野生動物と人獣共通感染症です。犬だけではないんです。
今回私たちが行うイベントは屋外であり、さらにオンリードで、少人数の特定された飼い主が愛犬と共にドッグトレーナーからトレーニングを受け、ドッグウォークを楽しむものです。それでもハードルの高い参加資格を設けた理由は、上記の風潮が根底にあるからです。
▶︎ PloggingDogアクション 参加申込み・資格
(1)ドッグトレーニングのため1頭につき飼い主様1名、又は最大2名様でご参加ください。多頭飼いの場合は頭数分の参加申込が必要です。
(2)15歳以下のお子さまは保護者同伴のもとご参加ください。
(3)愛犬を制御できる飼い主様のみご参加いただけます。
(4)自治体への飼い主登録が済んでおり、登録の住所に愛犬と同居している飼い主様がご参加いただけます。
(5)イベント当日に下記のいずれかに該当する犬の場合はご参加できません。
・1年以内に狂犬病予防接種を受けていない。(動物病院発行の猶予証明書でも可)
・1年以内に5種以上の混合ワクチン接種を受けていない。(動物病院が行う抗体価検査の結果でも可)
・動物病院から処方されたノミ、ダニ駆除予防薬を1ヶ月以内に投薬していない。
・妊娠中、ヒート中、ヒート後2週間以内。
(6)反社会勢力と関わりがある方のご参加は固くお断りさせていただきます。
※お申し込み資格に該当しない場合、または虚偽の申請をされた場合は、参加者や参加ドッグの安全を考え当日ご参加いただくことはできませんのでご了承ください。
参加される人や犬が安心して楽しめること、それはイベント主催者の責任として大前提で、その上でPloggingDogアクションが目指す「犬たちが愛される社会を飼い主自身が築けるもの」だと考えています。
犬は、犬です。仮にも狂犬病が日本国内で発症した場合、愛してやまない愛犬たちは社会からどんな扱いを受けるか、想像できますか?どんな社会の流れが起こるか____想像に容易いと思います。
そもそも狂犬病予防接種を怠った場合には20万円以下の罰金刑が科される場合があるほか、未接種犬が咬傷事故等をおこした場合、飼い主の責任が問われます。(注射済鑑札も本来マストです。これに関してはデザインやサイズ感をもう少しどうにかしてもらいたいところ)
室内犬・屋外犬を問わず年に1回の狂犬病予防注射を必ず受けることは、犬と暮らす上で最低限の義務であることを忘れてはいけません。
一方獣医師法では命を害してはならないという責任もあり、その要素から猶予という特別な枠が用意されています。狂犬病予防接種に関しては、安易に犬がシニア期だから、病気だから、免除しようというものではありません。狂犬病集合予防注射実施のためのガイドライン(厚生省監修日本獣医師会発行)を読んでも、免除はごく限られたケースを書かれています。
注射不適合犬になった場合、それはイコール獣医師が注射を打たないという判断をしたということ。その際に必ず獣医師から発行される「狂犬病予防注射猶予証明書」をお住まいの自治体へ持参し、申請する必要があり、その期間は単年度のため毎年猶予登録が必要です。
今回お伝えしたいことは、複数の犬が集まる場所でチェックが甘いということは_____イコールどんな犬でもそこにいるということ。本当にそれで良いのか?というクエスチョンです。皆さんはどう考えますか?

\《enkaraNEWS》を先行でお知らせします!/
【1】5/13(土)「第2回PloggingDogアクション in MARINE&WALK YOKOHAMA」開催ほぼ決定!
「第2回 PloggingDogアクション in MARINE&WALK YOKOHAMA 」の開催が5月13日(土)10:00-11:50ほぼ決定いたしました!横浜みなとみらいにある”MARINE&WALK YOKOHAMA”は、赤レンガ倉庫に隣接するドッグフレンドリーな商業施設として知られています。詳細なリリースは、来週を予定しています。場 所:MARINE&WALK YOKOHAMA(WEB)https://www.marineandwalk.jp/
ルート:臨港パーク・横浜パシフィコ 周辺エリア
後 援:横浜市資源循環局
【2】「隅田川マルシェ」 5/3(水) 越中島江東区&6/11(日) 両国国技館前墨田区 2日間出店のご案内
〜川と街そして人をつなぐソーシャルマルシェ「隅田川マルシェ」〜に、enkaraMarketとしてのオフライン出店が決定いたしました!厳選店舗の商品をはじめ、enkaraオリジナル商品、フォトブースと盛りだくさんの予定です。商品を実際に目で見て、手に取って、香りを体感して・・・お買い物を楽しんでくださいね!皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪
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井手 香織