【CES 2020】ペット関連商品最新トレンド現地レポートin米ラスベガス

           

世界最大規模のエレクトロニクス展示「CES 2020」(Consumer Electronics Show2020)!今年は、2020年1月7日(火)から10日(金)まで米国ネバダ州ラスベガスにて開催されました。50年以上の歴史を誇る出展企業4,500社を超える世界規模の展示会。本イベントで最先端の技術を駆使したペット関連商品を展示するペットTech企業(10社)を紹介します。犬たちの生活がよりスマートで健康的に進化するために考えられたプロダクトが勢揃い。トレンドを知ることで今後の未来の日常に触れるリアルな現地からレポートします!

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1.DOGNESS(アメリカ)

自動給餌水器・ドッグカメラ・コンパニオンロボット・モーションモニター等多岐にわたるプロダクトを展開。
首輪やリードなどの一般的な製品とスマート製品のラインナップがあります。
特徴的なのは、業界初のロボット型のスマートペットコンパニオンです。
遠隔操作や360°方向転換、暗視カメラ、スナック発射、ポインターライト、双方向会話などの機能が備わっています。

2.SMARTTOSSO(イタリア)

ペットヘルスケア。
プロダクトは犬用のスマートボーン。
ボーンは、さまざまなセンサーとチップを備えていて、犬と遊ぶと同時に飼い主のスマートフォンに犬の健康を伝えます。
心拍数や心臓の問題を特定するのに役立つヘルス機能も多く搭載されていますが、個人的にこの商品で特徴的なのは、唾液PHレベルで歯の健康管理に役立つ機能があることだと考えます。
犬の多くは歯周病に悩まされますがこのおもちゃで解消できる・・・かも。

3.SURE PETCARE(イギリス)

ペットドア、フィーダー、アクティビティモニターを展開。
世界初のアプリ制御マイクロチップペットドアをリリース。
また、マイクロチップ個体識別により多頭飼育でも個々に自動給餌可能な給餌器も製造。
どちらも、マイクロチップ非挿入の犬の場合は、専用タグで代替可能なところもありがたい。
アクティビティモニターは、専用ガジェットを犬の首輪に取り付けることでその犬の行動や活動パターンを24時間見守りAPPにレポートを記録します。

4.TRACTIVE(オーストリア)

GPSペットトラッカー(リアル位置情報通知)
仮想フェンス設定をしておくことで、ペットが事前定義された安全なエリアを離れた場合にリアルタイムで通知します。

5.TOPLOVO(中国)

GPSペットトラッカー(リアル位置情報通知)
マイクとスピーカーが組み込まれているため、双方向音声を実行し、listen-in機能を有効にできる機能を搭載したモデル。

6.ENSIDE CORP(韓国)

ペットウェアラブル。
現在の市場にある多くのペットウェアラブルは、固定タイプのワイヤレスセンサークリップ型のため、ペットのGPS追跡や動作認識には適していますが、健康や肌に柔らかくフィットするものでは無かったため、ニュータイプとして首輪型をリリース。首輪内部に統合し、ペットの健康情報と気分をリアルタイムで検出および送信可能に。

7.ラングレス(日本)

ペットウェアラブル。
心拍数モニタリングとHRV分析に基づいた世界初の犬のメンタルビジュアライザーを発表。
唯一の日本企業です。
心拍の情報から、犬の状態を可視化する技術が搭載されたデバイス。言葉では伝えられなかった感情を伝えるように設計されています。
コミュニケーションにスポットしているところが日本らしいと感じます。

8.SMARTSOUND(韓国)

ペットヘルスケア。
最新のペット医療ソリューション。さまざまなセンサーを組み合わせて、ペットの重要な信号をサウンド処理技術で測定しAPPへ送信。
健康時の心拍数・呼吸数・体温を計測することで、警告サインを見逃すことなく健康状態の初期症状を見つけるアシストをします。
一般家庭以外にも獣医師へ向けても普及をアプローチ。

9.GODOGO(デンマーク)

ハイテクホームエンターテイメントシステム。
ホームテレビに連動し、動画ゲームによるチャレンジを通して、犬を精神的に刺激し続けるようにメンタルトレーニングを提供する設計がされています。
複数カメラ識別で犬の動作を確認し、おやつや音声などでフィードバックがあることで犬はモチベーションを保ち楽しみます。難易度や時間は自動検索され、犬に合うトレーニングが提供されます。

10.UNIONCOMMUNITY(韓国)

ペット生体認証。鼻をスキャンすることで生体認識が可能。
本体に埋め込まれた光学センサーにより高品質な画像を読み取ることができます。
元々、偽造防止指紋技術の導入や高性能指紋および顔認識アルゴリズムなど独自の技術により設計された光学指紋センサーを製造する企業ならではの安心と設計。

まとめ

その他、ペット関連企業以外にもサムスンが発表したロボットボール 「Ballie」なども今回話題になりました。
ペットのウェアラブルのみでも2022年には市場規模2,000億円に達すると見られており、(※Grand View Research, Inc.社 報告資料参照)その巨大なペット市場のトレンドとして大きく分けると位置情報識別、ヘルスケア、セキュリティといったところでしょうか。最新技術をどのように使うのかそこに各企業の特色とプロダクトに対する想いを感じます。
冒頭でもお伝えしたように、全ては、「犬たちの生活がよりスマートで健康的に進化するために考えられたプロダクト」です。
そもそもテクノロジーは現状の悩みや困難、課題解決に向けてサポートするものだと個人的に考えます。でも、それを取り入れることだけで解決するのではなく、どのように日常の生活へ取り入れるのかが最大のポイントであり、そのバランスが重要です。
最新技術の進化によって、犬たちの健康と生活の向上を心から期待すると同時に、多くの命が救い出され命に優劣なく公平かつ健やかに生涯過ごせる日々のサポートを願います。

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VISION「私たちは循環する社会の仕組みを創る」

今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

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