【連載】登山犬茶々丸と共に見てきた景色 〜はじめての登山「金時山」〜 富永 祐太

           

2019年5月、enkaraは元保護犬と暮らす家族の物語「セカンドストーリー」で富永祐太さんと元保護犬茶々丸くんにインタビューさせていただきました。あれから1年、ふたりはその後も数々の登山に挑戦し、2020年冬ついに目標の冬季阿弥陀岳北陵を踏破!本連載では、踏破に至るまでの約5年間の軌跡を絶景の写真と共にお届けします。この連載を通じて、犬と暮らす方はもちろん、より多くの方に、犬と人の信頼の姿、そしてリスペクトし合う絆を感じていただけたらと思います。第1回目は、はじめての登山「金時山」をお届けします。

SPONSORED LINK

登山記録

2015年4月26日(茶々丸:生後約5ヶ月)
金時山:金時神社(公時神社)ルート
神奈川県(箱根町・南足柄市)、静岡県(小山町)の県境、箱根外輪山上にそびえる標高1212.4mの山。

Q.登山挑戦のきっかけを教えてください

「3回目のワクチンが終わって1週間後の事でした。
その日は、お友達のガイド登山をすることになっていたのですが、茶々丸のワクチネーションが完了し、外に出れるようになったので、一緒に連れて行ってみようという事になり一緒に行く事にしました。
シンプルに、犬だしアスファルトよりも自然の中の方が嬉しいかな〜と思ったことがきっかけです。」

Q.登山当日の天候やルートを教えてください。

「当日の気候は、晴れ。4月でしたがまだ肌寒かったですね。
ルートは、金時神社(公時神社)からのルートを選択しました。」

Q.実際に登山をしてみて感じたことや気付きはありましたか?

「金時山は、初心者の方が登る山なので正直僕には物足りないこともあって、僕一人だと絶対に行かない山なのですが、茶々丸や友達と一緒に登ったことで新しい楽しみや発見を感じました。
今から5年も前の事ですが今でも鮮明に思い出せるほどの登山になりました。」

Q.茶々丸くんの様子はいかがでしたか?

今では基本的に登りも降りも先頭ですが、初登山だったこともあって、先頭は歩かなかったですね。常に誰かのあとにくっついて歩いてました。
最後の方でようやく慣れてきたのか、広い所ではしゃいだりする姿がありましたね。」

Q.この登山で一番心に残ったエピソードを教えてください

「まだ約生後5ヶ月で耳が片方だけ垂れている仔犬なのに、一生懸命に登っているな〜と感じました。
そして今では軽々と登る所も、今思い出すとあの当時は補助が必要でしたし、ちょっと怖がって進まなかったりすることもありましたね。
でも、最初から登山道は外れずに歩いているのは感心しました。
ただ単に登山道の外が怖かっただけかもしれませんが笑」

今回は、祐太さんが茶々丸くんと登山を始めたきっかけとなる出来事を伺いました。お散歩デビューがまさかの登山デビューだった衝撃のお話笑
今思うとその時から二人の挑戦へのフラグは十分に立っていたような気もします。
次回は、はじめての厳冬期登山への挑戦!二人の登山のターニングポイントとなった2016年12月3日東天狗岳(八ヶ岳)をお届けします。お楽しみに。

プロフィール

  • 富永祐太
    富永祐太(とみなが ゆうた)
    1986年2月24生まれ、東京出身
    雪山、バリエーションルート、クライムダウンなんでもこなす登山犬茶々丸と共に数々の登山に挑戦。2014年8月15日の北岳からはじまり、2016年末頃から毎週山に向かうようになる。主に自宅から200km圏内の山の日帰りが多く、茶々丸と共に、赤岳 – 硫黄岳縦走(厳冬期)、谷川岳西黒尾根(厳冬期)、阿弥陀岳中央陵(厳冬期)、阿弥陀岳北陵(厳冬期)、甲斐駒ヶ岳黒戸尾根(無積雪期)テント泊、編笠山 – 赤岳縦走(無積雪期)を経験。2020年冬季阿弥陀岳北陵踏破!
  • 茶々丸
    茶々丸(ちゃちゃまる)
    2014年11月1日生まれ(推定)MIXの男の子 千葉県柏市にあるNPO法人動物保護団体に保護された茶々丸は、推定生後2ヶ月で祐太さんの家族になる。元々、登山が好きだった祐太さんと成犬になった茶々丸は、共に単独登山で様々な山に登る楽しみを知っていく。5歳を迎えた茶々丸は、多くの登山仲間が増え、仲間たちと共に登山にチャレンジする日々を送っている。
\enkara最新情報をチェック!/
 data-eio=VISION「私たちは循環する社会の仕組みを創る」" width="1280" height="768" >

VISION「私たちは循環する社会の仕組みを創る」

今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

CTR IMG