「いぬびと」では、犬と暮らす人たちの個性あふれる日常のヒトコマをご紹介しています。犬と暮らす家族の数だけ、犬と人の暮らし方があります。でもそんな皆さんに共通することは、犬が大好きな人たちの日常は犬たちへの愛で溢れているということ。犬好きによる 犬好きのための 犬愛溢れるインタビュー。第19回は、ドッグスポーツ(ルアー・コーシング)を通じ、犬たちと強い信頼で結ばれるMitsuguさんをご紹介します。先代犬から受け取った想いを、今共に暮らす犬たちへ繋げて毎日120%の気持ちで向き合うMitsuguさん。犬の本能で走る躍動感あふれる美しい姿、獲物を狙う鋭い視線、犬の持つ能力に魅了されるルアー・コーシング!ドッグスポーツを犬と一緒に楽しむ魅力もお伺いしました。
1つの選択肢としてブリーダーから迎えることも視野に入れ、ウィペットやイタリアングレーハウンドなどのブリードに実績のある犬舎と出会い、400キロほど離れておりましたが訪問させていただき、その方のお人柄に信頼を感じ、後日その犬舎から迎える事にしました。ブリーダーさんとは、今でも良いお付き合いをさせていただいてます。」
ゴール後、ルアーを捕らえて生き生きとした犬の様子を見る瞬間は最高ですね!タイムレースは、1/1000秒を刻む究極のレースだと思います。
“走る”というシンプルな競技なだけに細かな事でも変化が有り、愛犬の体と心の状態に気を配り一緒に努力した結果が瞬間として目に見えます。特にお互い信頼し合って、息がぴったり合ったスタートが切れた時は、とても気持ちが良いです!
一般小型からレースタイプのウィペットまで出走するため、普段散歩時には見る事の少ない小型犬の全力疾走や、体の半分ほどの大きさのルアーを勇敢に追いかける姿を見学するのも楽しみでもあります。」
Mitsugu:「まだ経験が浅くて見えない部分は沢山有りますが、ルアーコーシングを始める前まで問題行動だと思っていたことが、ドッグスポーツを通して普段の日常生活からも信頼関係が深まり、お互いに日々成長しています。
犬のポテンシャルを引き出すために、自分の気持ちもコントロールして、結果だけに囚われず、競技の時はとにかく自分の犬を信じて褒めることを必ず大切にしています。
犬はタイムも順位も関係無く、『ゴールしたら飼い主が褒めてくれて喜んでくれる!』の一心で全力で走ってくれます。人はとにかく自分の犬を信じて任せる。ただそれだけです。
長い歴史の中で人を助けてきた犬たちは、今でも人と一緒に何か1つのことを行動することを生きがいにしてくれるのだと改めて感じました。」
普段から爪切りやシャンプー、歯磨きなどはなるべく自発的にできるようにトレーニングをし、極力無駄なストレスをかけないように心がけています。
もちろん時間はかかりますが、ストレスサインを出さずに伸び伸び犬らしく居て欲しいので日常的に行うようにしています。
先代犬が18歳になり看取るときに感じた『もっと色々してあげたかった』という後悔をしないように、毎日120%で犬たちと接しています。」
体の一部分
「犬のポテンシャルを引き出すために、自分の気持ちもコントロールして、結果だけに囚われず、競技の時はとにかく自分の犬を信じて褒めることを必ず大切にしています。」今回、Mitsuguさんのメッセージからこの言葉が心に残りました。
犬との暮らしを選択しなければ、自分の思いのままある意味自由な時間軸とマインドで生きることもできます。でも犬と暮らす私たちは、犬たちが全身全霊で私たちに強い信頼を寄せ続けてくれることを知っています。彼らには飼い主、パートナーの意識が全てです。だからこそ、犬は長年人を助け、人を励まし、人を勇気付けてくれました。全ては飼い主の喜びのために__犬は、飼い主を信じています。そこには1ミリの曇りもなく、慕い、共にあります。
飼い主は、自分の気持ちを律して整え、相手を信頼することで生まれる強さを犬たちからギフトされています。だからこそ、私たちは犬を信じる飼い主、パートナーでありたいと改めてそう感じました。Mitsuguさん、ありがとうございました。