いぬびと 〜犬と暮らす人たち〜 #11 Annie_後編

いぬびとは、犬と暮らす人たちの個性あふれる日常のヒトコマを紹介します。
犬と暮らす家族の数だけ、犬と人の暮らし方があります。
でもそんな皆さんに共通することは、犬が大好きな人たちの日常は犬たちへの愛で溢れているということ。犬好きによる 犬好きのための 犬愛溢れるインタビュー。
第11回は、スウェーデンでChappie(10ヶ月)と暮らすいぬびとAnnieさんをご紹介します。
ヨーロッパの中でも福祉大国として有名なスウェーデンは、動物に関しても福祉と愛護の考え方は世界有数です。「犬は良好な環境で自然な行動を行う事ができるようにしなければならない」という犬目線で作られた理念が文化となって浸透しています。
Annieさんには前編と後編に分けて、スウェーデンで犬と暮らすことについてお話いただきます。後編は、スウェーデンで犬を迎え暮らすこと___そして、Chappieとの出会いや彼への想いをお伺いします。

enkara:「スウェーデンで犬を迎える時のスタンダード、純血種を迎える場合に信頼できる犬舎やブリーダーは多くありますか?」
Annie:「はい、スウェーデンには良いブリーダーがたくさんいます。
スウェーデンのすべてのブリーダーは、SKK(Sweden Kennel Club)に登録する必要があり、ブリーダーの元で新たに生まれた仔犬もSKKに登録する必要があります。そのため犬を飼育したいと考えた時、それが登録簿に基づいて良いそして信頼できるブリーダーであるかどうかを詳しく知ることができました。
SKKはスウェーデン全土の非営利クラブの組合であり、犬の問題に関する考慮事項として紹介されています。SKKのすべてのメンバーは、 ケネルクラブの基本規則と動物保護法に従う必要があります。これは、犬の繁殖と飼育、および犬の販売、輸送、譲渡に適用されます。
傘下には各犬種の独自クラブもあります(例えば、ワイアーフォックステリアのケネルクラブ)。クラブは、犬種を飼育している人だけでなく、その犬種に興味がある人のためのコミュニティであり、いくつかの良いブリーダーを推薦しています(それが私たちがChappieを迎えた方法です)。
スウェーデンには犬を販売しているペットショップがないので、犬舎(ブリーダー)に連絡をして仔犬が産まれる予定があるかを尋ねる必要があります。

追記:SKK(Sweden Kennel Club:Svenska Kennel Klubben)とは?
メンバー数30万人を有するスウェーデンケネルクラブ。その傘下に100以上の犬種クラブやワーキングドッグクラブ等があります。


Yes, there are lots of good breeders in Sweden. Every breeder in Sweden has to register to SKK (Sweden Kennel Club) and when the breeders have new puppies, they also need to register each puppy to SKK. Therefore, when people are getting a dog, they could know if it is a good and trustworthy breeder based on the register.
SKK is a union of non-profit clubs all over Sweden and is referred to for considerations in dog matters. Every member of the SKK needs to follow the basic rules of the kennel club as well as the animal protection laws. That applies to: breeding & raising ethics as well as sales, delivery and transfer of dogs.
Each breed also has its own club (for example wire hair fox terrier kennel club). The club not only is a community for people who have the breed, but also for people who are interested in having the breed and they can recommend some good breeders (that is how we got Chappie). In Sweden, there is no pet shop that is selling dogs, so you need to contact the kennel(breeder) and ask if they are expecting puppies.

enkara:「スウェーデンの方が犬と暮らす時、一般的にどんなことを準備しますか?」
Annie:「他の国とほとんど同じです。
おもちゃ、ベッド、保険、ワクチンなどを準備するだけでなく、住居となるアパート、そして家の中で仔犬を安全にする全てを準備します。」


In general it is pretty much the same as everywhere else – preparing toys, bed, insurance, vaccines etc. as well as making your apartment/house puppy-safe.

enkara:「スウェーデンの住環境について聞きたいです。ペット飼育OKの住居は多いのでしょうか?大型犬や多頭飼育の場合はいかがですか?」
Annie:「スウェーデンでは、ほとんどのアパートでペットを飼うことが許されています。犬の大きさや頭数はあまり関係ありません。しかし、犬の健康のためには十分なスペースが必要なので、小さなアパートで大きな犬やたくさんの犬を飼うことは最適ではありません。
アパートを購入した場合は、いつでもそこで犬を飼うことができます。アパートを借りる場合は、どのタイプの賃貸物件かによって少し異なります。スウェーデンでは、”ファーストハンド契約” と ”セカンドハンド契約” というものがあります。ファーストハンド契約とは、代理店を通してアパートを借りる場合で、通常はペットを飼っても問題ありません。
セカンドハンド契約は、個人から2年間アパートを借りる場合で、通常はペットを飼うことはできませんが、借りる人によって異なります。」


Generally it is allowed to have pets in most apartments in Sweden. Size of the dog or the number of dogs does not really matter. But enough space is important for the dog’s health, so having a big dog or many dogs in a smaller apartment probably is not optimal. When you have bought an apartment you can always have a dog there. When you rent an apartment it is a little bit different depending on which type of rental you have.
In Sweden we have what we call First hand contracts and Second hand contracts. The first hand contract is when you rent the apartment through an agency, then it is usually ok to have pets.
Second hand contract is when you rent the apartment from a private person for a 2 year period, then it is usually not allowed to have pets but it depends on the person you are renting from.

enkara:「前回のお話の中でスウェーデンにはシェルターがないということでしたが、犬の継続飼養ができなくなった場合どうするケースが多いのでしょうか?」
Annie:「何らかの理由で自分の犬を手放さなければならない場合、通常は友人や家族など、ふさわしい人を探します。その後、スウェーデンの犬登録サイト(SKKが所有)にアクセスし、飼い主の変更を登録するのが一般的です。」


If someone has to give away their dog, they usually look for someone suitable like a friend or family member. After that they go to the swedish dog register website (owned by SKK) and register the owner exchange.

enkara:「Chappieはどのように家族になりましたか?そして、なぜそれを選択したのですか?」
Annie:「当初は保護犬の養子縁組を考えていましたが、一般的にスウェーデンでは犬の養子縁組をする際、子どもがいる場合14歳以上であることが推奨されています。今は子どもがいませんが、今後子どもとの暮らしを望んでいるため、ここスウェーデンの犬舎(ブリーダー)は非常に高い水準にあることから、仔犬を直接飼うことにしました。
スウェーデンの人々は一般的に大きな犬種が好きですが、私の家族の犬はMシュナウザーだったこともあり、私たちのアパートは小さいので、小さな犬種にしました。
ワイヤーフォックステリアは小さな子どもにとても良いと本で読んだので、ワイヤーフォックステリアに決め、ケネルクラブでお勧めされていたスウェーデン南部の特定の犬舎にしました。私たちはChappieを迎えに行くのに7時間、家に連れて帰るのに7時間長い距離を運転して迎えました。」


At first, I was thinking of adopting a rescue dog, but it is generally recommended that you have kids over 14 years old when you adopt. I do not have kids right now, but it is something I am planning to get.
The kennels (breeders) here in Sweden have a very high standard so we decided to get a puppy directly from them. People in Sweden generally like bigger breeds but considering that my family dog is a Schnauzer and our apartment is small we wanted to get a smaller breed. We read that Fox Terriers are very good with small kids and that is how we decided to get a Fox terrier. We looked at the Fox terrier kennel club and got recommended a certain kennel down in the south of Sweden.
We drove 7 hours to pick him up, 7 hours to bring him home.

enkara:「犬と暮らす日常の中で大切にしていることを教えてください。」
Annie:「私にとって最も重要なことは、遊ぶことと抱きしめること、アクティビティなど、メンタルヘルスを刺激することを通して、彼との絆を深めることです。」


The most important thing for me is bonding with him through play, cuddle, activities and other tasks that stimulate mental health.

enkara:「犬との暮らしの中で一番思い出に残っている瞬間は?」
Annie:「それは特定の瞬間ではなく、どちらかというと日常的な場面で思い浮かぶものです。
私たちはChappieが仔犬の頃から、彼のためにドッグベッドを用意し、私たちのベッドでは寝てはいけないというルールも作りましたが____それでも、毎日朝早くから、Chappieは私たちのベッドに飛び乗ってきて、私たちが起きるまで一緒に寝ます。
それは私たちの一日の中でも最高の瞬間となっています。」


It is not a specific moment, it is more of an everyday moment that comes to mind. Since Chappie was a small puppy we have had a bed for him that he sleeps in. We even made it into a rule that he is not allowed to sleep in our bed. Nevertheless, every day early in the morning, Chappie jumps up in our bed and sleeps with us until we wake up. It has become one of the best moments of our day!

Annieさんにとって“犬“とは?
Unconditional love
“無償の愛”

犬と人がうまく共存しているアニマルウェルフェアの先進国、スウェーデン。Annieさんにお話をお伺いする中で、それがどうして実現されているのか少しわかったような気がします。そもそも、全てのベースとして多様性を尊重しており、その生命がより自由に満たされ、自然に生きることを最も大切に考える国民性だということ。
禁止でルールを作らずとも、許可がモラルで成り立つ環境。地球をリスペクトし、自然と共にあることを好む生活スタイル。状況下において柔軟に問題を考える力を育て、その上で他との関係を築くことを学ぶ教育。
ステレオタイプを好む日本人は、果たして犬とこの共存までたどり着くことができるのか__現状を見渡すとそう感じざるを得ません。

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