私たちの生活を大きく変えたCOVID-19。世界中で多くの専門家による根絶のための研究が続いておりますが、今もなおウイルスは様々な問題を生んでいます。また状況として、現在いつどこで感染が起きてもおかしくない程ウイルスは蔓延しています。もし、罹患した場合、愛犬はどうすればいいのか?万が一、飼い主がコロナに感染した場合に役立つ最新情報をお届けします。ウイルス陽性反応が出て、医療機関による入院が必要であれば、愛犬を早急にどこかへ預けることになります。友人宅、ペットホテル、動物病院の他、動物愛護センターでもコロナ患者のペットを預かる対応をしています。ただ、もし入院治療の必要がなく、軽症や無症状の場合は「宿泊療養施設」で療養を受けることも可能です。今回は、ペット同伴も可能な宿泊療養施設について詳しくお伝えします。
宿泊療養施設とは?
東京都は現在、新型コロナウイルス感染症に罹患した場合、「入院治療の必要がない軽症者や無症状者」について、用意したホテル・施設において宿泊療養をお願いしています。(高齢者(65歳以上)、基礎疾患がある方、妊婦など受け入れなど除く)
・ 自宅から宿泊療養施設への入所にあたっては、居住地域の保健所を通じて手続き。
・ 看護師が24時間常駐し、毎日の健康観察を行い、万が一、症状が悪化した場合には、リモートによる医師の診察を受け、必要に応じて医療機関を受診・入院が可能。
・ 療養費、食費の自己負担なし。
・ 東京都の送迎車で医療機関又は自宅から施設へ入所。
・ 退所は、発症日から起算して10日が経過し、かつ症状軽快後72時間経過した場合。
・ 今まで4万人以上が宿泊療養施設で療養。(2021年7月15日現在)
ペット同伴宿泊療養施設とは?
ペット同伴宿泊療養施設は、飼い主がペット同伴で入所できる療養施設です。同伴可能なペットは、居室内において適切に飼育(給餌、糞便の処理、騒音の防止等)できる犬・猫・ウサギ・ハムスターに限ります。入所後、療養期間終了までは居室内から外に出ることは出来ず、ペットの散歩は施設の運営管理上できません。
・ペットの頭数に制限はないが、ケースに入れて1人で持ち運べることが条件。
・健康体であり、狂犬病予防接種、ノミ・ダニの予防および駆除済みの場合のみ入所可能。
・居室内では放し飼いにせず、施設側で準備したケージへ常に入れて飼育。
・散歩については、施設の管理運営上、禁止。
・施設に獣医師がいないため体調不良等が生じた場合は、飼い主がかかりつけ医と相談。
・餌等のパッケージは可燃性のものを準備。
東京都ペット同伴宿泊療養施設について
東京都の場合、ペット同伴宿泊療養施設は1箇所のみ(品川区東八潮3-1)。自宅から宿泊療養施設への入所にあたっては、居住地域の保健所を通じて入所手続きが必要です。
東京都ペット同伴宿泊療養施設 ペットに関する注意事項(PDF)
医療機能強化型東京都ペット同伴宿泊療養施設 リーフレット(PDF)
まとめ
東京都については連日3,000人を超える新規感染者数が報道されています。ワクチン接種が進んでいるものの、気をつけていても感染は避けることができない状況になりつつあります。もちろん、感染しないように最善の注意を払い生活をするのは大前提ですが、いざという時に、愛犬をどこへ預けるのか?十分に準備をしておくことが大切です。預ける場所がない場合は、行政が用意したペット同伴施設を利用し、療養することも選択肢として知識があれば安心です。ただ、入所には様々な条件もあり、犬にとってストレスのかかるものであることは十分に認知し判断が必要です。また、飼い主は緊急時に備え、犬のワクチン接種やフード・薬の備蓄、クレートトレーニングなどの準備も忘れずに。東京都以外の皆さんも、この機会に犬へのサポート体制についてお住まいの地域の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?1日も早く、緊急事態の収束を願います。
参考・転載
東京都福祉保健局|新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養について
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