「いつもの散歩にゴミ拾いをプラスオン!」PloggingDogアクションSTORY #02宮中さん&プリン(宮崎市在住)

「犬と暮らす人はマナーが素晴らしいと多くの人に認知してもらいたい!」その想いから2021年3月にスタートしたPloggingDog(プロギングドッグ)は、愛犬と一緒にいつもの散歩にゴミ拾いをプラスオンするアクションです。
犬と暮らす日常に新しいマナーを追加することで、楽しく健康的に《犬の社会的地位向上》を目指しています。また、SDGsに沿った企画設計のため、地球環境に配慮した行動でもあります。
コロナ禍の新しい生活様式に対応し、どこか1ヶ所に集まるのではなく、Instagramでメンバーが繋がり、距離を保ってどこからでも自由に誰でも参加できます。
世界中へ広がるこの活動に参加されているメンバー、それぞれのストーリーを紹介する連載。
第2回目は、宮崎市にお住まいの宮中さん&プリン君です。介護福祉施設『グループホーム』の看板犬として日常を過ごすプリン君の活動ストーリーをご紹介します。

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介護福祉施設『グループホーム』のこと


Miyanaka:「プリンが勤めている老人ホームは認知症高齢者を対象にした介護施設で『グループホーム』といいます。グループホームは、認知症の症状の進行を緩和させることを目的とした介護福祉施設です。
のんびりとした家庭的な雰囲気の中で介護スタッフが生活面でのサポートを行い、入所者9人の方が共同生活を送っています。」

プリン君がなぜホームの看板犬になったのか


Miyanaka:「『老人ホームで犬を飼おう!』となった理由はいろいろありますが・・・。
プリンの今までの経緯を振り返るにあたって、この犬なくしてはプリンのことは語れない”保護犬の存在”があります。
プリンを迎える前、すでに施設には元保護犬のイングリッシュポインターがいました。山の奥でさまよっていた所を保護されたという若い元猟犬でした。
『ラッキー』と名付けたその元猟犬はとても人懐っこく、スタッフ、施設の利用者さん、施設のかかりつけDr、訪問看護師、訪問マッサージ員、そして近所の方々、たくさんの方たちから可愛がられていました。
ところが、2017年8月、そのラッキーが突然の病で急逝してしまったんです。あまりにも急な別れにみんながショックを受け泣きました。
みんなが悲しみに打ちひしがれ、『なぜ、病気に気付いてあげれなかったのか・・・』。後悔の念に苛まれました。楽しかった思い出以上に悲しみの方が大きく、『もう、施設で犬を飼うのはやめよう。』と果てなく泣き続けました。
その時、施設のオーナーから『今はまだ悲しみが大きいから飼いたくないと思う気持ちは当然だ。だけど、命を絶やすことはダメだよ。ラッキーとの別れは次の命を繋ぐための出来事だよ。ラッキーも次の命を迎えることを望んでるのではないかな。』と言われました。
それでも気持ちの整理が付かず悲しみに暮れる毎日でした。」


「ラッキーとのお別れから1ヶ月が過ぎた頃、利用者さんのご家族からある相談を受けました。
聞くと、身内が犬を飼っているのだけれど、その飼い主が軽度の認知症になってしまい《犬がネグレクト状態》であるとのこと。
誰も引き取ることができないため、時々様子を見に行くと餌もいつあげたのかわからない程カビが生えてたり、水の容器も苔が生えている状態____ベランダに繋がれたまま散歩にも行っておらず、ストレスでよく吠え、吠えて暴れるので飼い主がほうきで叩いていることもあった____と。

続けてその方はこうおっしゃいました。

『その犬をホームで飼ってあげることはできないでしょうか。ここはみなさんがラッキーに愛情をたくさん注いで大切にしていたところなので、その犬も幸せにしていただけるのではないかと思うんです。』 ____ と。」


その相談を受けた日はちょうどラッキーの四十九日でした。
単純だけど、施設オーナーの『ラッキーとの別れは次の命を繋ぐための出来事だよ。ラッキーも次の命を迎えることを望んでるのではないかな。』の言葉通り、ラッキーが導きSOSを送っている命だと感じました。

ジャックラッセルテリア、3歳の男の子で名前は『プリン』。
犬種は違えど、毛の模様とか・・・どこかしらラッキーの面影が残る天真爛漫なその犬は本当に虐待を受けていたの!?と思う程、無邪気で人懐っこい小型犬でした。
先代犬ラッキーが繋いだ命は譲渡を受け、2017年11月18日に老人ホームの2代目看板犬としてデビューし、4年が経過する今も元気で幸せに暮らしています。」

プリンくんの日常を教えてください。


Miyanaka:「プリンは私が飼い主として登録していますので、勤務形態は私と同じで一緒に出勤して一緒に退社しています。
普段の日常生活をはじめ、運動会や敬老会、クリスマス会、お誕生会等の様々なイベントにも一緒に参加して、スタッフや利用者さんの毎日の出来事をそばで見守ってくれています。
また、プリンは老人ホーム看板犬と並行して『営業部長(?)』としても活躍しています。
利用者さんやそのご家族がうちのホームを希望して選んで下さる理由が『犬がいる施設だから』と言われることが多くなりました。
セラピー犬と呼べる程の教育はしていませんが、プリンの何気ない行動、しぐさ、それだけでも認知症の方にとっては温かい雰囲気になり、心身の状態を穏やかに保つことができる暮らしに繋がるのです。
『犬がいる暮らし』は、この施設で暮らしている利用者さんにとって『あたりまえの生活』になっています。」

ホームでのPloggingDog活動報告


Miyanaka:「ホームでは70~90代の方たちが生活されています。
身体状況や抱えているご病気はそれぞれですが、やはりご高齢なので全員がPloggingDog活動に参加することはできません。比較的、歩行が概ね自立しており、かつ約15~20分程の散歩コースをゆっくりと歩ける方がPloggingDog活動の対象となります。
そして暑い夏、寒さが厳しい冬はできるだけ控え、月に1~2回のスローペースで行っています。(プリンの日課としての散歩中の活動は、1週間に1~2回ペースで行っています。)
いつものプリンの散歩コース以外、過ごしやすい気候の時は少し足を伸ばして大通りまで出て活動を行います。
いつもの散歩コースはタバコのポイ捨てや犬の糞の放置が未だにありますが、ペットボトルや空き缶のポイ捨ては本当に少なくなりました。」

活動を取り入れて感じる利用者さんの変化


Miyanaka:「何よりも利用者さんの意欲が湧いてきたことが大きいです。
頻繁な活動ではないですが、『またゴミ拾いに行こうね。』と笑顔で利用者さんが言ってくれます。
ただの”ゴミ拾い”ではなく、犬の散歩をしながら”ゴミ拾い”をするという活動が新鮮なのかもしれません。
また、高齢者の方、特に認知症の方にとっては外に出て『地域の役に立っている』という気持ちが何より喜びになります。
普通の犬の散歩として一緒に外を歩くことは今までもしていましたが、それだけだと10分足らずで終わっていました。そこに『ゴミ拾いをプラスオン』することで20~30分程の時間となります。そして、それは心地よい疲労感と充実感、達成感となり、活気的な生活リハビリになるのです。」


「今までは【ゴミ拾い=奉仕活動】のお堅いイメージが強かったので、PloggingDog活動はまさに目からうろこです。
春先には足が弱い利用者さんも車椅子で外に出て一緒に活動を行うこと、月に1~2回、回数を少しずつ増やしていこうと目標を立てて、これからもスタッフと共に看板犬プリンも利用者さんの生活を支えていきます。そしてきれいな街づくりはもちろん、犬の社会的地位向上を目指していきます。

編集後記

enkara編集部です。「グループホームでPloggingDog活動しているんです」初めて宮中さんからプリン君とグループホームの皆さんの活動報告を伺った時、嬉しくてすぐに多くの方へお話をお届けしたいと感じました。
PloggingDog活動は個人を想定していましたが、こうして施設やグループ、地域で犬と一緒にゴミ拾いをしていただくことも最近増えており、とても光栄な気持ちです。
奉仕活動というイメージを払拭したポジティブで楽しいPloggingDogアクションは、新しいゴミ拾いの形です。犬たちと一緒にいつもお散歩の中でできること。その手軽さは心も軽くしてくれます。
そして、ゴミを捨てる人に対してネガティブな気持ちを持つよりも先に《犬の社会地位向上に貢献できる!》という明るい気持ちでゴミ拾いをしていただくことが、参加者の皆さんの真心へ良い風を届けると感じています。
宮中さん&プリン君、とても貴重なお話をありがとうございました。これからも皆さんと共に健やかで豊かな時間を。

ー PloggingDogアクション参加方法 ー
いつでもご参加大歓迎です!お好きなタイミングでスタートしてください。
1. 愛犬と一緒にお散歩をしながらゴミ拾いをして、いつもの散歩道を綺麗にする。
2. 参加風景に「#ploggingdog」を付けてインスタフィード投稿!
〈準備〉軍手やトング(衛生面の観点から素手NG)、袋などゴミを入れるもの。
〈大切なこと〉一番大切なことは犬との楽しいお散歩です。怪我や事故、熱中症等には十分気をつけて無理なく、ご自身と愛犬のペースで楽しく安全にご参加厳守お願いします。
詳細:WEB
運営:合同会社enkara
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