犬と歩く世界『世界最古のクリスマスマーケット』ドイツ・ドレスデンを犬と旅する 樋口 真奈加

           ドイツクリスマス犬

みなさんこんにちは!ドイツで8歳になったマルチーズとミニチュアダックスフンドのミックス犬ペロと暮らしている真奈加です。今回は、世界三大クリスマスマーケットの1つ、ドイツ・ドレスデンのクリスマスをお届けします!

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ドイツ・ドレスデンの魅力

ドイツ、ザクセン州の州都ドレスデンは、人口約55万人、旧市街の古典建築や美術で知られているチェコとの国境に近い街です。元々旧東ドイツだったドレスデンは、第二次世界大戦で殆どの建造物が崩壊されてしまいました。その後、時間をかけてゆっくりと再建し、今では昔ながらの美しい街並みが戻っており、冬には観光客が多く訪れる有名な古都です。 

約600年前、このドレスデンでクリスマスの時期に大きなマーケットが開催されました。そのマーケットがキリスト教やクリスマスのお菓子と紐づけられ、「世界最古のクリスマスマーケット」として有名になったようです。 

ドイツ世界三大クリスマスマーケットとは 

ドイツには、「世界三大クリスマスマーケット」と呼ばれる場所があるのをご存知でしょうか。世界一有名なクリスマスマーケット・ニュルンベルク、世界最大のクリスマスマーケット・シュトュットガルト、そして今回訪れた世界最古のクリスマスマーケット・ドレスデンです!

またドイツ国内では毎年約150会場にも及ぶクリスマスマーケットが開催されています。どのクリスマスマーケットも大体11月末からクリスマスまでの期間に開催されていて、大きな街では会場が何ヶ所にも分かれており、雰囲気やテーマが違い見応えがあります。 

各街ごとに大きなクリスマスツリーがあったり、観覧車やメリーゴーランド、クリスマスピラミッドまで___見どころ満載です。 

クリスマスマーケットの美味しいグルメ 

どこのクリスマスマーケットも、勿論ペットと一緒に楽しむことができます。地域によって屋台で出ている飲食に違いがあり、子ども向けの乗り物やおもちゃやクリスマスの飾りなども多く、マーケット内を歩くだけで楽しむことができます。 

ペロも必ず毎年一緒にどこかのクリスマスマーケットに行きます。今回は、自宅のあるデュッセルドルフから足を伸ばして世界最古のドレスデンへ!

着いた日からちょうど雪が降っていました。とても幻想的で美しいクリスマスマーケット。夜のイルミネーションはキラキラ輝き、その場にいるだけで寒さも忘れるほどうっとりです。 

また屋台にはクリスマスならではの食べ物や飲み物があります。名物はグリューワインというホットワインです。毎年場所や屋台によって違うカップで提供されるこのグリューワインは、飲み終わった後にカップを返却するとお金が戻ってきます。勿論記念にカップを持って帰っても構いません。ノンアルコールのキンダープンシュ(ホットフルーツジュース)も、グリューワインと同じくお店ごとに味が違う手作り!老若男女問わずみんなが楽しむ事ができます。 

食べ物はもちろんヴルスト(ソーセージ)が挟まったパンが有名ですね。さすがドイツ、ソーセージの種類がたくさんあります。

また、「バウムシュトロイゼル」というクルクルした形の焼きたてパンは絶品です。これにシナモンシュガーなどをかけて食べるので、ほんのり甘く身体も温まり寒い季節にぴったりです。

そしてケールの煮物のようなスープも名物の一つ。スープの中にはソーセージが入って、とても美味しいです。その他にも焼きたてパンの上にあつあつチーズをかけたものや、ニンニクたっぷりのピザのようなパンも___どれもクリスマスマーケットで毎年食べる事が出来るので、屋台グルメの旅ができそうです。

中でもドレスデンは特別。ドレスデン発祥の名物といえばシュトーレンということはご存知でしょうか。発祥の地というだけあり、種類が本当に豊富です。クリスマスマーケットの屋台にもシュトーレン屋さんがあり、大きさも味も様々。

そしてこのシュトーレンの中には、特別に金色のシールが貼ってあるものがあります。これは、シュトーレン組合がテストを行なって合格したものだけに貼られるシール。本物のシュトーレンであることが証明されている証だそうです。食感も甘さのバランスも良く美味しい! 

犬たちだけのクリスマスマーケット 

ペロの住むデュッセルドルフの近くには、この時期に2日間だけ開催される「わんこ専用のクリスマスマーケット」があります。 

首輪やリード、おやつはもちろん、日本のように犬用クリスマスケーキもありました。日本に一時帰国した際は、毎回ペット用の豪華なケーキやごはんに驚くのですが、ドイツにもこんなに可愛いものがあったなんて!他にもたくさんのクリスマスグッズがあり、とても楽しいイベントでした。 

大小たくさんの犬たちでごった返しているのですが、どの犬もお利口さんで吠えて騒ぐ犬は殆どいません。ドイツの訓練は素晴らしいと毎回思う瞬間です。ペロもみんなに習ってお利口さんに出来ました。ご褒美は買ったばかりの新鮮なおやつ!来年もまた一緒に行こうね。

終わりに

日本からは遠いヨーロッパですが、クリスマスの時期はドイツをはじめどこの国もイルミネーションやクリスマスマーケットで街は輝いています。コロナの影響や国の争いが絶えず、なかなかすぐに旅行を楽しむことが難しい世の中ですが、どこにいても助け合って思いやりを忘れず過ごしたいですね。ヨーロッパは、ペットと行動出来る場所が日本よりもずっと多いと思うので、冬の欧州もおすすめです!最後までお付き合い頂きありがとうございました。次回のペロ旅も楽しみにしていただけたら嬉しいです。

プロフィール

樋口 真奈加
ペットフレンドリー大国ドイツに在住して8年目。 夫、息子、ペロ(8歳)とドイツ西部にある街デュッセルドルフに住んでいます。北海道札幌市出身、旅行と食と犬が大好きです。子育てをしながら、サッポロラーメンをヨーロッパに広めるため現地企業で活動中。犬が住みやすい国ドイツでは、ヨーロッパ各国どこへでも簡単にペットを連れて行き来することができます。 愛犬と旅する国々を、ペロと共にお届けします。

名前:ペロ
性別:男の子
生年月日:2015年11月20日
好きな食べ物:チキン
好きなこと:家族と行く旅行と、ハムをたくさんもらえるマーケットに行くこと


編集部です。ドイツと言えば幻想的なクリスマスイメージする方も多いかと思います。中でもドイツのクリスマスマーケットは世界中の誰もが憧れる夢のような場所。歴史ある伝統と文化が多くの人たちの心を魅了します。今回レポートいただいたドレスデンのクリスマスマーケットは、大きなツリーを囲うようにお店が並び、人々が(犬たちも)集まります。寒い冬にも葉を落とさない常緑のモミの木は、“永遠”を意味すると言われており、そのことがクリスマスツリーがモミの木である所以です。クリスマスは、世界中の人たちの幸せをお祈りする日。地球上に生きる、命ある全ての生きものにとって、優しく、あたたかな日々であることを心から願います。そして、多くの人々がそういったことを願い、選択する世界を願います。真奈加さん、今回も素敵な記事をありがとうございました。

[文/樋口 真奈加・構成/enkara編集部]

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