いぬびとは、犬と暮らす人たちの個性あふれる日常のヒトコマを紹介します。犬と暮らす家族の数だけ、犬と人の暮らし方があります。でもそんな皆さんに共通することは、犬が大好きな人たちの日常は犬たちへの愛で溢れているということ。犬好きによる 犬好きのための 犬愛溢れるインタビュー。第14回は、ワイマラナーのブルーと東京で暮らすいぬびとMakiさんをご紹介します。一緒にジョギングを楽しむスポーティーなおふたりにとって、コミュニケーションとは?そして、その中で感じることとは__

それを頭に置きながら良きパートナーとなれるよう、私のトレーニングをする日々です。
ある方から、”犬は会話できない分、感覚が非常に優れている”ということを気づかせて頂いてから変わりました。
上から目線ではなく、犬に寄り添ったコミュニケーションを取れるよう、努力しています。
そして感覚が非常に優れているということは、逆にそれだけ繊細だということ。
食べるものや運動はもちろん、視線の送り方などにも気を配りながら勉強しています。」

お互いペースを合わせながら走るというのは、散歩の時よりもお互いの集中力が増します。
1対1でのコミュニケーションを大切にしたいと思っている私にとって、一緒に走るという時間は特別です。
一方的にペースを合わせてもらうのではなくてお互いのペースを調整するやりとり、周りの状況によって位置を移動してもらいたいなというタイミングには、ちょっとした合図でもこちらの意向をしっかりと汲み取ってもらえたり、そんなコミュニケーションが取れた時になんとも言えない一体感を感じられます。
もっと長い距離を走りたいと思うのですが、そこはグッと堪えて。プロフェッショナルにアドバイス頂きながら、数年後に不調が出たりしないように徐々に行っていくようにしています。」

着るものも持つものも、必要最低限に。洋服も靴も動きやすくて洗濯のしやすいもの!
今を生きる犬にとって、全力で一緒にいたい。だから今まで以上に”時間”がとても貴重に感じます。」

犬というパートナー
いぬびとのインタビューからいつも様々なことを学ばせていただいておりますが、今回Makiさんのお話を伺う中で、「犬にとってどんな自分であるべきなのか」そして「犬と一体感を感じる喜び」に改めて気づきがありました。
犬という生きものを選択し共に暮らすということは、家族として迎えたその犬と時間をかけて心を通わせ、本質的な一体感を得ることだと思います。
その時に、犬と人はより良い関係性を築くことができ、お互いにとって喜びが最大化します。
一方的な押し付けではなく、着飾るものでもなく、擬人化せず、犬としてその犬のありのままを見つめることが大切だと感じます。
そして、”犬から見える自分”を通して、また自分を知る。
パートナーにとってどんな自分であるべきなのか。改めて、愛犬を通じ自分を見つめる時間を持ちたいと感じました。Makiさん、ありがとうございました。