犬ごはんCookBook #17「立夏の耀(ひかり)きらめく☆鰆のアクアパッツァ」山﨑枝里

           


こんにちは!ペット食育協会上級指導士の山﨑枝里です。目に映る景色は、桜の華やかな彩りから新緑がまぶしい景色に変わりました。湿度も比較的低く、穏やかな気温はお出かけに絶好の季節。愛犬と一緒にレジャーやお泊り、皆さんの笑顔が浮かんできます。家族みんなで連休を思い切り楽しんで過ごしたけれど・・・休み明けはなんだかお疲れモードになりませんか?連休中の「お出かけ疲れ」と4月からスタートした新しい環境への「心の疲れ」も出やすい時期です。今回のメイン食材は鰆(サワラ)です。5月病を防ぐ食材を取り入れた「からだと心」を癒やすフライパン1つでできる簡単レシピをご紹介します。”ワンポイントアドバイス”は、水分量と水分のこと。これから暑くなるこの時期に心に留めていただけたらと思います。

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食材(1日2回食の場合の1食分)

☑︎ サワラの切り身(小型犬1~2切れ|中型犬2~3切れ|大型犬3~5切れ)


☑︎ あさり(小型犬3~5個|中型犬4~8個|大型犬7~10個)


☑︎ プチトマト(小型犬1~2個|中型犬2~3個|大型犬3~4個)


☑︎ ブロッコリー(小型犬1房|中型1~2房|大型犬2~3房)


☑︎ しめじ(小型犬20g|中型犬40g|大型犬60g)


☑︎ パスタ(小型犬10~30g|中型犬50~70g|大型犬80~100g)


☑︎ オリーブオイル、水(適宜)

※今回のパスタはマカロニ型を使用しています。お好みのショートパスタでどうぞ。
※サワラの代わりにタラなどお好みの白身魚を代用いただいても美味しくいただくことができます。
※小型犬5キロ・中型犬15キロ・大型犬25キロで換算。
※成犬・アクティブな犬へ向けての分量として基本レシピをご紹介しています。

作り方

1. パスタを表示時間通り茹でます。
2. 食材を切ります。(サワラは一口大。プチトマトは四等分。しめじはみじん切り。ブロッコリーはざく切りでOK!)サワラは骨があったら取っておきます。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて弱火にし、すべての食材を入れます。
4. サワラに焼き目がついたら水を入れて中火にします。全体に火が通るまで5~8分ほど蓋をして加熱をし、途中で予め茹でておいたパスタを入れます。
5. 加熱後火からおろし、冷めたらあさりの殻を取り外します。
6. 器に盛り付けて完成!

メイン食材「鰆(サワラ)」


鰆の旬は地域によって春(4~6月頃)と秋(10~12月頃)の2シーズンに分かれています。関西地方では「春鰆」と呼ばれ味はさっぱりとしており、柔らかで淡白な味わいです。秋以降関東地方で釣れる「寒鰆」は春に釣れるものよりも脂がのり濃厚な味わいが楽しめます。鰆は健康維持に大切な必須アミノ酸をバランスよく摂取できる良質なタンパク源です。また心を安定させてくれる幸せホルモン【セロトニン】の元になるトリプトファンも含んでいます。薬膳では【益気】という効能を持ち、気を補い、力をつける働きがあるため元気の源となります。

レシピのポイント


・疲れてるのにお料理なんて面倒、、、今回のレシピはそんな時にもぴったりのフライパン1つでできる&洗い物も少ないレシピです。心とからだを癒やす食材で飼い主さん愛犬、ご家族皆さんで元気をチャージしてくださいね!

・サワラが手に入らない場合、タラなど他の白身魚で代用してもOK!ショートパスタがなければロングパスタを茹でたあとキッチンバサミで細かくしても良いです。

・グラム量や食材の割合は厳密である必要はありません。たくさん運動した日は食事量を多めにあげたり、おやつを多めに食べた日は少し量を減らすなど調整していただけたらと思います。その他、体質やその日の体調に応じてアレンジしてみてくださいね。

・飼い主さん用アクアパッツアは、最初にオリーブオイルでニンニクを炒め香りを引き出します。その後食材を入れ、白ワインを少量入れると風味と旨味がアップします。

・犬ごはんの基本目安は、<肉&魚類1:野菜類1:穀類(炭水化物)1>です。今回のレシピをこの目安にあてはめると下記のように考えることができます。

・魚 類:サワラ(1/3)
・野菜類:ブロッコリー・プチトマト・しめじ(1/3)
・穀 類:パスタ(1/3)

ワンポイントアドバイス!「水分量・水分について」


二十四節気の1つ立夏は(2022年は5月5日~5月20日)夏の兆しが見え始める時期です。陽気も増し夏の気配を感じるので夏の始まりとされています。気温も上がりはじめるので愛犬の熱中症予防対策の1つに水分補給を意識しましょう。

健康な犬の1日あたりの飲水量の目安は、個体差や運動量、季節や気温などにより異なりますが、体重1kgあたり約50~60mlが目安とされています。

またドライフードをメインで食べている子は水分不足になりやすいともいわれています。その理由は、下の図のようにドライフードに含まれる水分量が手作り食やウエットフードに比べ圧倒的に少ないからです。

水分不足は熱中症の原因だけでなく、代謝の低下によるむくみなど老廃物がスムーズに排出されず様々な不調のもとになることがあります。
「うちの犬はなかなか水を飲んでくれない…」といった場合は食事から自然に水分摂取できる手作り食やウエットフードもおすすめです。
またドライフードが主食の場合は、水や飼い主さんがお味噌汁を作る際、味噌を入れる前のスープをフードにかけたり、市販されている犬用スープなどでふやかしたりするなどいろいろな工夫で水分摂取量を増やすことが出来ます。
犬用品としては、ケージに設置するノズル型タイプのものはオススメしません。なぜなら犬の舌の構造に適していないから・・・通常、犬は舌で『水柱』を作り水をすくうようにして口に運ぶので、ノズルを押して飲むという行為はとても飲みにくく、水分をしっかり摂取できないおそれがあります。このタイプの給水器を使う場合は水を入れた器を別途置くなど工夫してみてくださいね。

ラナからのメッセージ

名前:ラナ
性別:女の子
生年月日:2016年
好きな食べ物:焼きサンマ・ハンバーグ・りんご
好きなこと:ネコのトンちゃんと遊ぶこと。おとーさんとぴったんこして寝ること。
「みなさんこんにちは。ラナちゃんです。皆さんはゴールデンウィークいろんなところにお出かけしましたか?ラナちゃんは連休中、おとーさんとおでかけしたりとっても楽しかったです!おかーさんがお休みの後も元気にすごせますようにって皮がキラキラきれいなサワラのお魚のごはんを考えたよー。お皿にちょうちょさんもいてうれしくなっちゃったよ。お台所からいい匂いがして待ちきれなくなりました。おいしくて一瞬で食べちゃった。ぜひみんなもたべて元気にすごしてね。」


enkara編集部です。フライパン1つで出来るレシピは、忙しい毎日にありがたいですね。鰆とアサリのお出汁をまるっと美味しくいただける旨味たっぷりな優しい1品です。作っている時から部屋中に美味しい匂いが漂います♪今回のワンポイントレッスンは、とても大切な水分のこと。水分は生きものが生きていく上で欠かせないものですが、案外疎かにしがち・・・今回、犬たちのカラダと水分摂取について、また1つアップデートしましたね!初夏の食材をぜひ食卓に、そして犬たちのごはんにも取り入れてみてはいかがでしょうか?

[文/山﨑 枝里・構成/enkara編集部]

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今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

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