#39 にいな 10歳 ビッケ 8ヶ月(東京都)
family
family
family
family
family
family
コロナになり、ご近所やお友達との付き合いが減ってしまい、大好きな祖父母のいる私の実家に帰省することもできなくなりました。オンラインで授業を受けたり、涙ぐみながら祖父母と話す姿を見て、何にも気にせず直接触れ合える関係を持たせてあげたいと思い娘の念願だった犬を飼うことに決めました。毎日歩く散歩コースではだんだん顔見知りが増え、たわいないおしゃべりや犬同士の触れ合う姿を見ることが日々の楽しみになりました。
汚いものに触ることが苦手だった娘は、自らビッケのトイレシートやうんちを片づけるようになりました。そして、身体の小さなビッケがゴミを食べてしまったら病気になるかもしれないと心配し、散歩中にごみ拾いもはじめました。小さな子どもを連れたお母さんや犬を散歩させている方にお礼を言われ、ゴミ拾いを感謝されるように。ビッケのために始めたことが、地域のためにもなっていることに気付き嬉しくなった娘は、トングを持っていない時でも「汚れた手は洗えばいい。」と言って、エレベーターに落ちていたゴミを拾うようになりました。進んで動く姿を見て、娘の成長を感じとても嬉しく思っています。
自分達が住んでいる環境をどうすればもっときれいにできるかを考えるようになり、家族の会話も増えました。散歩コースに放置されたうんちをどうすれば無くすことができるか。私たちが拾えば道はきれいになりますが、それでは根本的なことは何も解決しません。「きれいなポスターを描いたらどうかな?イエローチョーク作戦というのがあるらしいよ。今日はこんな面白いゴミを拾ったよ。誰もが気持ち良く住める場所にしたいね・・・」と、食卓では今日も話が尽きません。