犬ごはんCookBook #03「鮭ときのこの豆乳クリームスープごはん」宮前真樹

           

犬ごはんクックブックは、ワイマラナーのエルマーと暮らす料理研究家 宮前 真樹さんがサステナブルな食材を取り入れながら、食事の時間をより豊かに楽しんでいただけるように、犬の手作りごはんレシピを作り方とポイントを交えてご紹介。食べるものからカラダもココロも作られるから___食材の持つ特性を生かした、美味しくて環境にもやさしい犬たちのごはんをご紹介します。ジングルベルが聴こえてくる季節、今年最後のクックブックは、寒い冬に温かなほっこりスープです。おいしいごはんを今日も召し上がれ♪

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材料(1日2回食の場合の1食分)

・生鮭(約80g)小型犬 1/4切れ|中型犬1/2切れ|大型犬1切れ
・鶏ささみ 小型犬 1/2本|中型犬1本|大型犬2本
・野菜(カリフラワー・ほうれん草*・パプリカ・えのきだけ*・舞茸*など)小型犬30g|中型犬50g|大型犬100g
・さつまいも* 小型犬 10g|中型犬20g|大型犬40g
・豆乳* 小型犬 50ml|中型犬70ml|大型犬100ml
・鶏スープ 200ml~300ml ※食材がひたひたになる位
・オイル 小型犬 小さじ1/2|中型犬 小さじ2/3|大型犬 小さじ1
・ディル 少量(飾り用)

※犬のサイズは、小型犬(〜5キロ)中型犬(〜10キロ)大型犬(〜25キロ)として計算
※成犬・アクティブな犬へ向けての分量として基本レシピをご紹介しています。幼犬期にはタンパク質を増やし、シニア期にはタンパク質を減らすなど愛犬のステージに合わせ食材バランスを微調整していただくことでオールステージに対応可能です。
※「*」表記された食材は「THE FUTURE 50 FOODS(未来のための食材50)」が提案する地球環境に配慮したエシカルな食材です。

作り方

1.鮭は一口大に切りグリルで焼き、骨を取り除きます。同時にグリルで焼き芋を焼きます。

2.ささみは、茹でて茹で汁は取っておきます。

3.野菜をそれぞれ食べやすい大きさに切り、茹でます。
(えのき茸は細かく刻み、舞茸は手でほぐします。カリフラワーは小房に分け、パプリカも小さく刻み、ほうれん草は下茹でしてから食べやすいサイズに切ります。)

4.茹で上がった野菜と鮭、焼き芋を一緒にお皿に盛り付けます。

5.ささみの茹で汁スープと豆乳を人肌温度に温め、注いで完成です。

POINT:ほうれん草は必ず下茹でして水にさらし絞ってから使います。
⚠︎ほうれん草はシュウ酸を多く含むので、結石のある犬は注意してください。

※スープのこと
スープは、人肌程度に温めたものが理想的です。
今回はささみの茹で汁のスープを使いましたが、野菜の煮汁や魚スープ、無添加の和風出汁など風味付けで使うのもおすすめです。

※オイルのこと
今回はフラックスシードオイルを使用しました。オイルは、食べる直前にごはんにプラスします。
はじめは少量からスタートし、ウンチや体調の変化を確認しながら調整します。
小型犬小さじ1/2程度〜大型犬小さじ1杯程度が目安です。

レシピのポイント

・鮭は「生鮭」を選びます。甘塩なども犬にとっては塩分が強いのでNGです!
・鮭はグリルで香ばしく、さつま芋もじっくり焼くことで甘みが増します。香ばしいニオイや甘味は、犬たちは大好きです!
・カリフラワーは、茎の部分は細かく刻みスープと混ぜて使います。
・野菜は水から柔らかくなるまでしっかり茹でます。

レシピとして書き出すと、とても面倒に感じるのでは?と思います。
実際、細かく毎日毎食1から作るのは大変なので、

・野菜はまとめて下茹でしてストック
・鶏肉は多めに茹でてスープストックと一緒に作ってストック

この2つのストックをまとめて作り、保存容器に入れ冷蔵保存しながら、足りないものを足していくと続けやすいです。
面倒な日は、缶詰の鮭や鯖の水煮なども利用するとお手軽です。
何より大切なのは「気負わず・楽しく」続けることだと思います。

メイン食材「生鮭」

鮭は「スーパーフード」と呼ばれるほど食材として豊富な栄養価があります。
身にも皮にもたくさんの栄養が含まれている鮭は、ビタミン、鉄分、タンパク質と多くの栄養を効率的に摂取することができます。
鮭に含まれているDHAやEPAは、オメガ3脂肪酸に分類され、血液中のコレステロール値を下げたり免疫力の低下を防ぐことで、様々な病気を予防する効果が期待できます。
活性酸素を除去する抗酸化作用や皮には豊富なコラーゲンも含まれるため、特にシニア期には積極的に取り入れたい食材に1つです。また白子は、腎不全をはじめとする腎臓病に効果が高い食材とされています。

愛犬に生鮭を与えるメリット豊富な栄養素をまるっと摂取することができる
様々な病気を予防する強いからだをつくる
アンチエイジングに効果が高いためシニア期に特にオススメ

私の考える犬ごはん

あの暑かった夏が嘘のように寒い季節がやってきました。
寒暖差も激しく、体調も崩しやすい時期でもあるので、季節の食材を取り入れながら、しっかり温めて、免疫力を落とさないように気をつけたいですね!
手作り食の楽しみの1つでもある「人と犬との共通の食事」。
今回のレシピは、塩と胡椒で調味をしたら、私たちのスープにもなるレシピです。
我が家は、こうして同じ食材を共有して「一緒に食事」を楽しんでいます!
最後の仕上げにも楽しい仕掛け?
人用には黒胡椒をパラリ♪
犬用には黒すり胡麻をパラリ♪
仕上げの見た目も一緒を楽しめますよ!

最近のエルマー

名前:エルマー
性別:女の子
生年月日:2017年12月30日
好きな食べ物:鹿ジャーキー・バナナ
好きなこと:段ボールの解体・ドッグラン遊びとお風呂

「青山にあるカフェレストラン エムナチュールは、10月から土曜日限定犬同伴OKがスタートしました。
エルマーは”看板犬見習い”として毎週出勤中です!
沢山の人に撫でてもらってとても嬉しいエルマー。是非遊びに来てくださいね~♪」


手作り食をはじめて食べる犬の場合、野菜類は少なめからスタートして時間をかけて移行することで消化吸収を促進します。また、ウンチのチェックは必ずしてください。下痢や便秘になっていたら、食材や作り方など食事を見直します。
愛犬に合わせて、飼い主さんが工夫しながら一緒に「ごはん時間」を楽しんでくださいね。
次回は、2021年新しい1年をスタートする新春レシピをご紹介します。Merry christmas♪ あたたかな年の瀬を。
[文/宮前 真樹・構成/enkara編集部]

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VISION「私たちは循環する社会の仕組みを創る」

今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

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