【ドッグトレーナー連載コラム】 “犬との散歩”が大切な4つの理由〜犬と共に歩く意味〜西村緑彩

           

こんにちは、ドッグトレーナーの西村緑彩です。トレーナーとして、長年いろんな飼い主さんと愛犬に会わせていただいた中で感じてきたこと、自分自身の体験などを踏まえ、率直な想いをストレートにお伝えしていこうと思います。時折トレーニングスキルなど、犬と向き合う上でのワンポイントアドバイスなども織り交ぜていきます。そして、その連載の中で何かの言葉が皆さんと愛犬たちにとって心に響くものであればとても嬉しく思います。

唐突ですが、みなさん愛犬とのお散歩をしていますか?実は私は最近散歩らしい散歩に行けていません・・・。幸い自宅にドッグランがあるので、外で遊ばせるとか、犬同士走って運動するとか、日光浴させるなどは満たしています。こういった環境があるのはありがたいことではあるのですが、「散歩」は別のもの。1日でも多く行ってあげたいものです。改めて犬との暮らしにあたり前のように欠かせない「散歩」ですが、ではなぜ散歩に行く必要があるのでしょうか?その理由は4つ。今回は、犬とのお散歩が大切な4つの理由をお話しします。

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1.運動、身体作り

ドッグランで走っています、室内でおもちゃの持ってこいで走っています。
という運動とは全く違います。
上記の運動は言ってしまうと短距離走。
瞬発力が良くなったり、小回りが効いたりは私もいろいろな犬達を見ていて感じます。
スポーツをする犬たちにとっては必要な要素でもありますが、一般的には、その力よりも健康的な身体が必要です。
お散歩は謂わゆる持久力、有酸素運動と言われる方に属する運動です。
人間でもウォーキングなどで作った柔らかい筋肉は、疲れにくい、怪我をしにくい、疲労回復が早い、基礎代謝が良くなることから老化のスピードが遅いなど言われています。

日光浴という意味でも大切です。
ビタミンDの合成での骨粗鬆予防、セロトニン分泌での自律神経の調整、日光殺菌でノミダニの予防や皮膚病改善、成長ホルモンにも大きく関わるため、若い犬こそどんどん歩いて欲しいです。(ちなみに健康促進のための日光浴という意味で良い時間は1日30分〜1時間と言われています。)

実際に先代のコーギーは若い頃の日常的な運動のおかげで、後ろ足の筋肉が落ちにくく骨も丈夫で晩年まで歩いてくれていました。
そのコーギーは17歳半で亡くなりましたが、火葬した際に見たしっかりとした骨が印象的でした。
他にも現在ハイシニアになった犬たちを見ても、シニア期にシャキシャキ動いている犬は若い頃にちゃんと歩いていた犬達です。

2.リーダーシップ

リードをつけて歩く散歩は、リーダーシップを取るのにとても影響力のある行動になります。(これがしつけの全てではないですが)
私のスクールでは「犬に」散歩のルールを大きく以下の2つだけ守るように教えています。

リードをつけられている時にはそのリードを張ってはいけないよ
リードを持っている人がいるということを意識していてね
細かい教え方はここでは省きますが、これを犬が意識すると細かい注意がなくなります。
吠える、引っ張る、拾い食い、車追いなど大抵このルールを破っていることで起きます。
そしてこのルールを犬が守ろうとすれば、自ずとリードを持っている飼い主さんと歩調を共にするようになっていきます。
犬に「ルールを守る」と言う意識を散歩をしながら伝えられる。
運動もできてしつけにもなる!一石二鳥ですね!!

3.リフレッシュ(エネルギーの解放)

私たち人間も山や海など自然の中にリフレッシュに行きたいな〜なんて思いますよね。
仕事をしていてもちょっと外に出て深呼吸したり窓の外を見たり。
人間でも自然の空気や大地からのエネルギー充電を欲しています。
四つ脚の犬にとってはそれはもっともっと大切です。
いくら広いお家でも、壁に囲まれた中だけでの生活は本来たくさん歩くための遺伝子を持っている犬にとっては鬱々しがちです。
お家の中で破壊行動をしたり、異常な興奮で走り回ったり、無駄吠えが多かったりする相談を受けると、結構高い確率で散歩不足の場合であるケースが多いです。
淡々と歩く散歩は五感の刺激を受け、身体的に程よい疲れを促し、飼い主さんの進みに合わせるよう良い感じの気を使って、大地からのエネルギーをもらいつつリフレッシュできる。
そしてずっと飼い主さんと一緒の時間を共有できるこれ以上ない幸せな時間です。
本来地上で生きているものは、地面からのエネルギーをもらっています。
外に出して空気を吸わせても抱っこやカートの中だけの散歩ではなく、ぜひ積極的に歩かせてあげてくださいね。(愛犬の健康状態で歩くのが難しい場合は除く)

4.楽しさ

ということで、4に至っては散歩の理由を丸っとひっくるめて「楽しい」です。
これが本当の散歩に行く理由なのでしょう。
犬と共に生きる日常で何よりも楽しく充実すること、それが散歩だと感じます。

まとめ

今こうして記事を書きながら、「やっぱり散歩いいよね〜散歩行こうね〜」と我が愛犬たちと話しています。
皆さんもぜひ「リードを付けて地面を歩く散歩」に行ってみてくださいね!

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