Dog’s food CookBook〜料理家 宮前真樹さんが提案する環境と犬にやさしい手作り犬ごはんレシピ〜

#01 鹿肉サイコロと夏野菜のスープごはん

Dog’s food CookBookは、ワイマラナーのエルマーと暮らす料理研究家 宮前 真樹さんがサステナブルな食材を取り入れながら、食事の時間をより豊かに楽しんでいただけるように、犬の手作りごはんレシピを作り方とポイントを交えて季節に合わせご紹介する連載企画です。
食べるものからカラダもココロも作られるから___食材の持つ特性を生かした、美味しくて環境にもやさしい犬たちのごはんレシピをご紹介します。

材料

・鹿肉(wan! 鹿肉サイコロ使用)小型犬50g〜|中型犬100g〜|大型犬150〜200g
・鶏胸肉 小型犬20g〜|中型犬25g〜|大型犬50g〜
・砂肝 小型犬10g〜|中型犬25g〜|大型犬50g〜
・野菜(舞茸*・オクラ*・キャベツ・パプリカ・ゴーヤなど)小型犬30g〜|中型犬50g〜|大型犬100g〜
・ごはん 小型犬10g|中型犬15g|大型犬30g
・スープ 200~300ml ※食材がひたひたになる位
・オイル 小型犬 小さじ1/2|中型犬 小さじ2/3|大型犬 小さじ1

※分量は、1日2回食の場合の1食分
※犬のサイズは、小型犬(〜5キロ)中型犬(〜10キロ)大型犬(〜25キロ)として計算
※成犬・アクティブな犬へ向けての分量として基本レシピをご紹介しています。幼犬期にはタンパク質を増やし、シニア期にはタンパク質を減らすなど愛犬のステージに合わせ食材バランスを微調整していただくことでオールステージに対応可能です。
※「*」表記された食材は「THE FUTURE 50 FOODS(未来のための食材50)」が提案する地球環境に配慮したエシカルな食材です。

作り方

1. 野菜を細かく切り水から茹で柔らかくなるまで煮込む。途中アクを取りながら20分程度煮ます。
2. 鹿肉は、沸騰した湯の中へ入れ2~3分茹でます。(グリルでも可)
3. 鶏胸肉は、多めの水で茹でスープストックも一緒に作ります。
4. 砂肝はグリルで焼きます。
5. それぞれの肉を食べやすい大きさにカットします。
6. 全ての粗熱を取り、お皿に盛って仕上げにスープを注ぎ、食べる直前にオイルを加え完成です。

POINT:鶏スープやカット野菜は多めに作ってストックしておくと便利!

※スープのこと
スープは、人肌程度に温めたものが理想的です。今回は鶏肉のスープストックを使いましたが、野菜の煮汁や無添加の和風出汁など風味付けで使うのもおすすめです。

オイルのこと
今回はフラックスシードオイルを使用しました。オイルは、食べる直前にごはんにプラスします。はじめは少量からスタートし、ウンチや体調の変化を確認しながら調整します。小型犬小さじ1/2程度〜大型犬小さじ1杯程度が目安です。

レシピのポイント

日中をほとんど室内で過ごす犬たちは人間同様、夏場は冷房の影響を受け意外と冷えています。体を冷やさない食材でビタミン・ミネラルを摂り、夏バテ防止を目指した一皿。今回メインの鹿肉は自然の中で育つため低アレルギーでもあり、低カロリー・高タンパク・高栄養価です。ダイエット中の犬や成長期の犬にもおすすめの食材です。
食事から水分をしっかり取り、体の巡りを良くする事も大事なポイント。
消化の弱い子やシニア期には、ごはんと野菜を一緒に煮込んでクタクタに柔らかくしたものをあげたり、その犬に合った方法にアレンジをして与えてください。

メイン食材「鹿肉」

鹿肉は牛肉や豚肉と比較して、カロリーは3分の1、脂質は80分の1、なのに鉄分は豚肉の4.6倍、鶏肉の9倍以上です。しかもその鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれる身体に吸収されやすい鉄分の成分が豊富で、貧血や冷え性を予防する働きがあります。 他にもビタミンやミネラルなど不足しがちな栄養素を一気に摂ることができます。
鹿肉に多く含まれる「アセチルカルニチン」はアミノ酸の一種で、脳機能向上やストレス軽減、疲労回復の効果があると報告されています。

愛犬に鹿肉を与えるメリット
☑︎低カロリーのため「ダイエットに向いている」
☑︎高たんぱく質&高栄養のため「身体作りに適している」
☑︎鉄分が多いため「貧血予防になる」
☑︎自然の中で育つ野生の鹿は「低アレルギー」

今回のレシピには、猟師が作る鹿肉ドッグフード専門店wan!の鹿肉サイコロを使用。
オーナー自ら兵庫県但馬の山に入り、1時間以内に自社工房の食肉処理業施設で加工した鮮度の高い鹿肉は栄養価も抜群です!

私の考える犬ごはん

食事は毎日の事なので「無理なく」続けられる事が大事!
ベースとして、メイン(肉や魚)の量を決め、野菜は同量程度、ごはんはその半分のイメージです。飼い主と一緒に食材を共有しながら、ほどほどに手抜きもしつつ楽しんでいます。

楽しく続けるコツ!
食材が偏らないよう3日~1週間単位でざっくりと考え肉・野菜を変えていきます。
野菜は、「色」で考えるとバランスが取りやすいので赤・緑・黄・白・黒…と一皿の中に3色位~日によって足したり引いたりすると良いです。
毎日使うお皿を決めることで計量せずとも円グラフのように、見ただけで全体のバランスと量がわかります。
お皿に食材を並べることで運動量の多い日、静かに過ごした日の食事量の調整や、何から食べて何を残したのか等が食べ方を見ることでよくわかります。
野菜には、見た目の色でわかりやすい栄養素があります。

赤:人参・トマト・パプリカなど(カロテン・リコピン)
黄:かぼちゃ・とうもろこし・生姜など(ルティン・ビタミン)
緑:ほうれん草・ブロッコリー・アスパラガス(鉄分・カリウム・ビタミン)
白:大根・白菜・きのこなど(ビタミンP・イソチオシアネート)
黒:黒ゴマ・ごぼう・ひじき(アントシアニン・クロロゲン酸)
紫:なす・紫きゃべつ・さつまいも(アントシアニン)

※食材アレルギーのある犬は、食材選びに十分注意してください。

エルマーメッセージ

プロフィール
性別:女の子
生年月日:2017年12月30日
好きな食べ物:鹿ジャーキーとバナナ
好きなこと:段ボールの解体、ドッグラン
遊びとお風呂

「この日は、新鮮な鹿肉が美味しかったようで鹿肉からガッツリ食べ始め、綺麗に完食でした!」

手作り食をはじめて食べる犬の場合、野菜類は少なめからスタートして時間をかけて移行することで消化吸収を促進します。また、ウンチのチェックは必ずしてください。下痢や便秘になっていたら、食材や作り方など食事を見直します。
愛犬に合わせて、飼い主さんが工夫しながら一緒に「ごはん時間」を楽しんでくださいね。
次回は、秋へ向けてのレシピをご紹介します。お楽しみに。

文=井手 香織 | 監修=宮前 真樹

プロフィール

宮前真樹 料理研究家
国際食学協会親善大使・名誉理事就任 caférestaurantエムナチュールプロデューサー
メニュー提案・プロデュース/各種出版・WEB媒体にレシピ・コラム掲載。 美養サラダ/ビューティーレシピの提案・セミナーを開催。
愛犬の体調不良から「食」を見直し、日々の手作り食を実践中。
著書『サラダのくすり箱』(ワニブックス)
〈経歴〉
池袋西武/横浜SOGOハニカムモード
beautyoilkitchenプロデュース
代官山サラダプロデュース
伊勢丹新宿店キッチンステージ
東急百貨店渋谷東横店Food show
エプロンブランドDouceurs
日本テレビOha!4 News Live『宮前真樹美活レシピ』コーナーレギュラー出演
関西テレビ公式レシピアプリ「なにたべよ?」ヘルシーレシピ監修
関西テレビ『100キロカロリーショップ』100キロカロリーレシピ
宮前真樹×PAULコラボ企画『豆乳クリームパン』期間限定販売
大丸神戸/土用丑の日『元気にキレイに!鰻ごはん』販売/食育料理教室開催 子供食育教室A-Kids食育クラス講師
その他企業レシピ提案/雑誌/テレビ/ワークショップ開催など
〈資格〉
犬の管理栄養士・ペット食育士
アニマルアロマアドバイザー
ル・コルドンブルーディプロム/江戸懐石近茶流研修科終了
スーパーフードマイスター/食育インストラクター他