大流行のDogSup!事故が多発する中、安全に楽しむために大切なこと〜 日本ドッグサップ協会代表理事 君島つぎみ

           

日本では地域にもよりますが通年楽しめるアクティビティの1つがSup(サップ)です。手軽に始められ、比較的初心者でも楽しむ事ができるため、愛犬と一緒にドッグサップを楽しむ方も増えてまいりました。ただ、それと同時に安易に企画や運営を行うイベント主催者が増え、重大な事故も急増しています。合同会社enkaraは、2019年9月より日本ドッグサップ協会の協力団体に加盟しています。協力団体としての責務として、今回は、日本ドッグサップ協会代表理事の君島つぎみさんへ改めてドッグサップを安全に楽しむ心得をお伺いしました。

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ドッグサップとは?どんなスポーツなのか?

SUPは「Stand Up Paddle」の略で、空気で膨らました大きなパドルボードの上に乗り、パドルでこぎながら水上を移動する新しいウォータースポーツで、愛犬と一緒に楽しむことが出来ます。
ボードの上で飼い主と一緒にバランスを取る感覚や、水面の揺れや風のにおいなど____普段体験しないさまざまな刺激を経験することができ、一緒に体感をすることで飼い主と愛犬との信頼関係も深まるため、遊びながら愛犬とのコミュニケーションを育む事ができるスポーツです!
忘れてはいけないことは、犬も人もライフジャケットの着用。そして、風に影響を受けやすいため気象条件やそのフィールドの特性を把握するスキルが必要です。

そもそも犬とアクティビティをするときに一番大切にすべき心得

ドッグサップに限らず、愛犬とアウトドアを楽しむには危険が伴うことを忘れないことが何よりも大切です。そのために正しい知識を身につけることが大切。
その上で、自然の中で犬たちと思いっきり遊んで楽しむ事ができます。

ドッグサップを安全に楽しむために必要な3つのこと

「うちの子は大丈夫」という過信は危険です。
普段とは違う場所で愛犬が興奮し、コントロールできなくなる可能性があることを心に置いておきましょう。
また、ドッグサップは ”愛犬とアクティビティを楽しむことを受け入れてくださる側(場所、施設、ツアー等)”があってこそ楽しむ事ができます。
迷惑をかけないことはもちろん、モラルを守り、多くの方に愛犬と遊ぶことを歓迎していただけるように配慮をすることで、「愛犬と自然の中で共感、共有する時間をめいっぱい楽しみたい!」が実現します。
またツアー参加時の保険について、万が一怪我した場合、犬は適用外のことが多いため、自身で犬の保険に加入の上、ご参加いただくことをお勧めします。

1. 犬とアウトドアを楽しむことは”危険と隣り合わせである”という意識の徹底
2. リスク回避するための行動や予備知識の周知
3. 自分の愛犬をコントロールすることの重要性

今まで起きた事故から学ぶ!ドッグサップの危険性

事故A:犬同士の喧嘩や咬傷事故
▶︎対処
1. 現地到着直後すぐに犬は車から出さず、時間を置いて興奮が落ち着いてから降ろす。
2. 初めての場所や水辺は犬が興奮することが多いので、リードは必ず付ける。愛犬から目を離さない。
3. ツアー参加の場合、初対面の犬が多数なので、犬が苦手な犬がいる可能性もあることを頭に置いて徐々に関わりを作るよう心がける。

 

事故B:犬の逃走
▶︎対処
1. 岸に近づくと逃げたり、走りだす犬が多い事を忘れないようにする。
2. ボード上のリード装着の有無とメリット・デメリットについて理解しておく。

事故C:落水時、犬の足にリードが絡まる
▶︎対処
1. 伸縮性リードは怪我に繋がる可能性が高いため、布製などの紐のものを使用する。
2. ボート上のリード装着の有無について対処法を学ぶ。

公認インストラクターと共に安全で楽しいドッグサップ体験を


海や湖、川などシチュエーションによっていろいろな危険性が考えられます。
事前に対処法を知っておくことで回避できることもありますが、いずれにしても最初は”犬とSupについて学んだ専門知識を持つ主催者が行うツアー”に参加することをおすすめします。
安心なだけではなく、犬と飼い主へ楽しみも提供してくれます!
また、人間用のツアーに犬を連れて参加する安易な選択は大変危険です!体験スクール選びは慎重に。不安な場合は主催側に「日本ドッグサップ協会 公認インストラクター」であるか確認を。

<日本ドッグサップ協会公認スクール 一覧>
・栃木県「Spesアクティビティ那須

 

・北海道「Hokkaido Dog Sup Association(日本ドッグサップ協会北海道支部)

・神奈川県「横浜Dog SUP倶楽部

・石川県「HANAWAI

・宮城県「KUUNEL

まとめ〜飼い主の皆さまへ〜

ドッグサップは老若男女、愛犬も気軽にチャレンジすることができるアクティビティですが、まだアクティビティとしての歴史や認知度が低いため、正しい知識やルール・マナーなどが周知されておらず、それにより事故やトラブルが発生しています。
ドッグサップを安全安心に楽しむための知識を身につけること、それを周囲にも伝えていくことで、ドッグサップを楽しむ輪が広がると考えています。
何よりも、ドッグファーストで楽しむことが大切です!


編集部です。先日、#PloggingDogメンバー が某イベントで体験したドッグサップ中に大きな事故に遭い緊急手術をするというトラブルが発生し、その経緯を知る機会がありました。そのことに対し、「日本ドッグサップ協会の協力団体に加盟している私たちに何か出来る事はないのか?」と考えた結果、WEBメディアとしてドッグサップの楽しさだけではなく、安全面や危険性を正しい情報として協会理事長が発信する形を実現することにしました。
調べを進めていくと、普段人間のSupツアーをしている企業や人が、犬の専門知識も浅いまま犬をボードに乗せることを安易に考えドッグサップ体験を実践してしまうケースもあり、飼い主自身が”体験ツアーを選択する目を養う必要性がある”と考えました。
もし「愛犬とドッグサップをしたい!」と思った時、この記事を読むことで安全にスタートし、楽しくアクティビティする情報となれば幸いです。

[文/君島つぎみ・構成/enkara編集部]

プロフィール

君島つぎみ

大阪出身。ジェットスキープロライダーとして活躍。その後、栃木に移住しスノーボードでPSA公認プロになる。現在は、「Spesアクティビティ那須」にて春~秋はSUP、カヌー、キャニオニング、冬はスノーボードスクールを運営するかたわら、ドッグフレンドリーなリゾート那須として地元のアクティビティを盛り上げるため、多方面にて活動中。3頭のトイプードルと暮らす愛犬家。

〈役職〉
日本ドッグサップ協会代表理事
株式会社Spes代表取締役
塩原アウトドア連絡協議会会長
那須エリア・ネイチャーツーリズム協議会副会長

〈資格〉
SIJインストラクター、SIJ検定員、日本ドッグサップ協会公認ドッグサップアドバンスインストラクター、日本シティーSUP協会公認指導員、国際認定 日本国際動物救命救急協会 ペットセーバー救急救助員、赤十字ベーシックライフサポーター、JSBA公認コーチ、JSBA公認インストラクター、JSBA公認検定員、SAJ公認指導員、PSA元プロ、JJSBA日本ジェットスキー協会公認元プロ、JJSF日本ジェットスポーツ連盟公認元A級ライダー、ドックトリマーインストラクターA級、美容師免許(国家資格)、財団法人全日本ノルディックウォーク連盟公認指導員

\プロギングドッグ協会主催 ドッグサップ ウェビナー参加者募集/
日程: 9/21(水) 20:00〜20:45
場所:オンライン
講師: 横山 妃美子(日本ドッグサップ協会 公認インストラクター)
お申込み:WEB
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