犬ごはんCookBook #24「鱈と蕪のリーステリーヌ」 植村遊希

           

こんにちは。日々の晩酌と美味しいアテ作りが生き甲斐の自由料理家、植村遊希です。早いものでもう12月を迎えました。みなさんの2022年はどんな年でしたか?私は、愛犬と共に新しいチャレンジを重ねることができて、とても学びが深まる経験をさせていただいた1年になりました。いつかみなさんにシェアできるように、さらに学びを深めて参りますね!

さあ!ワクワクする年末年始が待っています!今回のレシピは、クリスマスパーティーや年末年始の集まりに家族みんなで味わえる、目にも華やかな冷菜のご紹介です。「透明の層」と「白い層」の2層に分かれているので、取り分けた時の断面も美しいですよ。
飼い主さんのための簡単ヘルシー万能ソースのレシピもご紹介しますので、ぜひアレンジを楽しんでお召し上がりください。ちょっと手間がかかる工程もありますが、丁寧に作業をする時間も豊かなものです。忙しい日々をお過ごしかと思いますが、特別な日にはちょっぴり面倒なお料理を、時間をかけて作ってみませんか?

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食材(15cmエンゼル型1台分)※「透明の層」と「白い層」を合わせた全体の分量

☑︎ 出汁(昆布、煮干し、鰹節をしっかり煮出し、旨味を抽出したもの)300cc


☑︎ 鱈 2切れ(約130g)


☑︎ 蕪(葉ごと)1個


☑︎ ラディッシュ 3個


☑︎ 豆乳 200cc


☑︎ ゼラチン 10g


☑︎ 塩少々(ラディッシュの塩揉み用)


☑︎ 盛り付け用のサラダや果物

作り方

〜「A.透明の層」を冷やし固めるのに1時間、その後に「B.白い層」を作るという手順です 〜

A.透明の層

1. 蕪とラディッシュは葉を切り落とし、それぞれをスライサーで薄くスライスします。ラディッシュは塩少々で軽く塩もみし、水分を絞っておきます。

2. ひたひたの湯で鱈を茹でます。しっかり火が通ったら引き上げ、冷ましてから骨と皮を取り除きます。(白い層に使います)
茹で汁でスライスした蕪を茹でます。この時、火を通しすぎると煮崩れてしまうので、生の蕪のほんのりとした辛味が抜ける程度にひと煮立ちさせ、引き上げます。
(透明な層には1/4量を使い、残りは白い層に使うので別にしておきます。)

3. 型にラディッシュと茹でた蕪数枚を並べます。型から外した時の見え方や断面をイメージして並べましょう。
ラディッシュは最後にトッピングにも使えるので、数枚残しておくと良いです。

4. 出汁250ccを火にかけて80°Cまで熱したら、ゼラチン半量(5g)を入れてよく溶かします。しっかり溶けたら、急冷をかけ液体を一気に冷まします。

5. ラディッシュと蕪を並べた型に(4)を静かに流し入れます。
(この時、温度が熱いとラディッシュの色が抜けてしまい、綺麗に発色しないのでご注意ください。)
冷蔵庫で1時間冷やし固めます。白い層に使う残りの材料は冷蔵庫で保管しておきます。

B.白い層

6. 鱈と蕪を茹でた残りの汁で蕪の葉をお好みの硬さに茹で、細かく刻んでおきます。
(残った茹で汁は、犬へスープとして与えることができます)

7. 豆乳100ccと(2)の鱈と残りの蕪をミキサーにかけて滑らかにし、そこへ刻んだ蕪の葉を加えます。
(白っぽく仕上げたかったので今回は半量の蕪の葉を使用しましたが、緑を増やしたい場合には全量加えるなど、増減はお好みで加減してください。)

8. 残りの豆乳100ccと出汁50ccを火にかけ、80°Cまで熱したら残りのゼラチン半量(5g)を入れてよく溶かし、(7)に加えてよく混ぜます。(泡立ってしまっても問題ありません)

9. しっかり固まった(5)に粗熱をとった(8)を流し入れ、3時間以上しっかり冷やし固めます。しっかり固めることにより、型から綺麗に外しやすくなります。
型からお皿に移し、お好みのサラダやフルーツを盛り付けて完成です。

飼い主さん用アレンジ「豆腐と味噌のクリーミーソース」

ー 作りやすい分量 ー ☑︎ 木綿豆腐(一晩水切りしたもの)半丁
☑︎ 味噌 大さじ1
☑︎ オリーブオイル 60ccー 作り方 ー 材料をミキサーに入れ攪拌したら、濃厚でクリーミーなのにヘルシーな万能ソースの完成です。
〜ほかにも、飼い主さん用アレンジおすすめ調味料〜
・ぽん酢
・柚子胡椒
・塩とカラシと亜麻仁油

などなど・・・お好みのアレンジでお楽しみください。
私のオススメは、豆腐と味噌のクリーミーソースはもちろんですが、塩とカラシと亜麻仁油!今回のレシピには、塩は結晶が大きなものの方がアクセントになり味わいの幅が広がります。

レシピのポイント

ご用意いただく出汁は、しっかり濃いめがおすすめです。
「出汁を引くときは、雑味が出るので材料を入れてから煮立ててはいけない」とよく言われますが、私はグツグツ煮込んで食材から旨味を全部抽出しちゃうくらいの気持ちで出汁を取ります。その方が、お味噌汁や煮物などの家庭料理には合うと感じるからです。
旨味がたっぷりなので塩分が少なくても味がしっかりしますし、犬の嗜好性も高まりますね。
今回のお料理は塩分を使わないので、出汁をしっかり味に仕上げることで飼い主さんも美味しく召し上がっていただけます。

ワンポイントアドバイス

お魚が苦手な子には、お好みのお肉(チキンやチキンスープなど)に食材を変更して作ることができます。
また、型を四角いものに変えたり盛り付けを和風にすればお正月のお料理にも重宝します。

アメリの今日この頃

名前:アメリ
性別:女の子
生年月日:2021年7月(保護団体さんから我が家へ)
好きな食べ物:遊希ちゃんの手作りごはん♪・焼き芋・キャベツ
好きなこと:ドライブや山歩き、旅行、ピクニックなど、一緒におでかけすることが大好き!
頑張っていること:毎日3回の口内ケア(寝起き、朝食後、夕食後)
「アメリが我が家にやってきて2度目の冬を迎えました。体の様々な問題をひとつずつ解決し、見違えるほど健康な犬になりました。アメリもよく応えてくれて、一緒に頑張ってくれました。体力もしっかりついたので、この冬はたくさん雪があるところへ行ってみたいです。」


enkara編集部です。今年のクリスマスは週末ですね。家族みんなが揃うご家庭も多いかと思います。
少しだけ時間をかけて華やかなごはんを作って、おうちディナーを愛犬と一緒にいただくちょっとスペシャルなクリスマスはいかがでしょうか?みんなが笑顔で、また来年も一緒に過ごせるように・・・そんな心温まる穏やかで優しいクリスマスをどうぞお迎えください。

[文/植村 遊希・構成/enkara編集部]
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VISION「私たちは循環する社会の仕組みを創る」

今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

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