犬ごはんCookBook #23 「木枯らし吹く夜に ラムの白湯糀鍋」山﨑枝里

           


皆さんこんにちは!ペット食育協会上級指導士の山﨑枝里です!ここ最近、日が暮れるのもだいぶ早くなり、ラナとの散歩も冷たい風を感じるようになってきました。立冬(2022年は11月7日〜11月21日)を迎え木枯らしが吹き、暦の上では冬が始まります。犬たちもヒトと同様、日照時間が短くなるとセロトニンの分泌低下による自律神経の乱れや、寒さで新陳代謝が落ち体内の気や血液が滞り、巡りが悪くなることで体調を崩す子が増えてきます。薬膳の観点から、冬は冷えにより「腎」の働きが低下しやすくなるため「腎のケア」と「冬の冷えと乾燥からしっかりと体を守るケア」がポイントとなります。今回は、からだを温める作用が高く腎ケアにも優れた羊肉と胃腸を元気にする糀甘酒のレシピです。身体にやさしく染みわたる癒しのお鍋で、冬の寒さに負けないからだを作っていきましょう!

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食材(1日2回食の場合の1食分)

☑︎ ラムの薄切り肉(小型犬50〜70g|中型犬140〜160g|大型犬200〜240g)


☑︎ 春菊 (小型犬10〜20g|中型犬30〜50g|大型犬60〜80g)


☑︎ 舞茸 (小型犬10〜20g|中型犬20〜40g|大型犬30〜50g)


☑︎ 炊いたごはん(小型犬20〜30g|中型犬50〜70g|大型犬80〜100g)


☑︎ 麹甘酒(小型犬 大さじ2|中型犬 大さじ3〜5|大型犬 大さじ4〜6)


☑︎ 出汁昆布(3~5gをお好みで調節)


☑︎ 鰹の削り節(小型犬0.5パック|中型犬1パック|大型犬1.5パック)


☑︎ クコの実(約5〜10粒)


☑︎ 水〈熱湯〉(小型犬150ml|中型犬250ml|大型犬300ml)


☑︎ 黒すりゴマ(適宜)

※鰹の削りは1パック2gのものを使用。
※小型犬5キロ・中型犬15キロ・大型犬25キロで換算。
※成犬・アクティブな犬へ向けての分量として基本レシピをご紹介しています。

作り方

1.クコの実を15分ほど水につけておきます。
2.鰹節と昆布に熱湯を注ぎ、約3分置いて簡単出汁を作ります。
3.春菊と舞茸をみじん切り、ラム肉は食べやすい大きさに切ります。
4.鍋に出汁と麹甘酒を入れて火にかけ、そこへ舞茸とラム肉を入れます。
5.火が通ってきたら、炊いたごはん、春菊、クコの実を入れ、アクを取って3分〜5分煮込みます。
5.器に盛り付け、必要に応じキッチンバサミで食材を細かくし、すり黒ごまをかけて完成!

メイン食材1「羊肉」

羊肉はL-カルニチンや鉄、亜鉛の含有量が高いほか、脂質の代謝を助けるビタミンB群、中でもビタミンB12が多く含まれていることが特徴です。ビタミンB12は、神経や血液細胞を健康に保ち、全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助けるはたらきがあります。また薬膳の観点から羊肉は、体を温める食材の代表格。腎をあたため寒邪を散らし、 冷えで弱った胃腸を温めることで食欲不振の改善、冷えからくる腹痛や腰痛などを改善すると言われています。

【ラムとマトンの違い】
今回のレシピは羊の「ラム肉」を使いました。一般的に「ラム肉」は生後1年未満の仔羊の肉を指し、羊肉特有のクセがほとんどなく肉質もやわらかいので食べやすいのが特徴です。一方「マトン肉」は生後2〜7年程度の羊肉で、特有のにおいがありますが、程よく肉質が締まり噛みごたえがあります。またマトンには脂質をエネルギーへ変換する「Lカルニチン」という成分がラム肉より多く含まれています。今回のレシピはクセが少ないラム肉を使いましたが、マトンを使ってももちろんOK!味や香り、栄養それぞれの特徴があるので、愛犬、飼い主さんの好みや体調に合わせて選んでくださいね。

メイン食材2「甘酒」

「麹」から作られる発酵食品の甘酒は栄養価が高く、食べる点滴とも呼ばれアミノ酸やミネラルが非常に豊富です。さらに、体の代謝に欠かせないビタミンB群、なかでも皮膚の健康を保つのに必要なビタミンB2、ビタミンB6や、造血作用をもつ葉酸などを豊富に含んでいます。
薬膳的な効果として、消化を助けエネルギーを補充し弱った体の調子を整え胃腸を元気にするとされています。また、胃腸の調子を崩して下痢をした場合、それを緩和させる力があるとも言われています。
※甘酒は酒粕から作られたものもありますがアルコールが含まれる為、必ず麹タイプのものをお使いください。

レシピのポイント

・飼い主さん向けのレシピは、しゃぶしゃぶがオススメです。出汁の風味と甘酒のほのかな甘さがラム肉を優しく包みます。ポン酢や柚子胡椒で召し上がると美味しくいただけます。
・グラム量や食材の割合は厳密である必要はありません。たくさん運動した日は食事量を多めにあげたり、おやつを多めに食べた日は少し量を減らすなど調整していただけたらと思います。
その他、体質やその日の体調に応じてアレンジしてみてください。

犬ごはんの基本目安は、<肉&魚類1:野菜類1:穀類(炭水化物)1>です。
今回のレシピをこの目安にあてはめると下記のように考えることができます。

・肉 類:ラム肉(1/3)
・野菜類:春菊・舞茸 (1/3)
・穀 類:炊いたごはん(1/3)

ワンポイントアドバイス!「手作り食は栄養バランスが崩れたり、カロリー計算が難しそうでなかなか挑戦できない」という方へ

飼い主さんの犬の食事に関するお悩みの一つに、『手作り食を始めたいけど、栄養バランスが崩れそう・・・、カロリー計算が難しそうだし挑戦できずにいる・・・』といったお声を多く頂きます。確かに、犬に必要とされる各種の栄養素が配合されたドッグフードのようにバランスを整えられるのか不安に感じるかもしれません。でも私たちの食事に置き換えて考えると、毎回完璧な栄養バランスやカロリー計算をして食べるケースは少なく『昨日の夕食のメインはお肉だったから今日は魚にしよう。野菜も足りなかったから、少し多めに食べようかな?』というようにメニューを考える方も多く、バランスよく食べることで健康に過ごしている方がほとんどではないでしょうか?
基本的な考えとして、私たちの身体と同じように犬たちの身体には素晴らしい調整能力があります。
犬たちの食事もそれぞれの食材、肉やお魚、野菜やごはん類など2〜3週間のスパンでバランスよく取り入れていくことがポイントとなります。また赤い色素のリコピンなど食材の色素には様々な栄養が含まれ、色味を多くすることを意識すれば、 自ずと栄養バランスも整いますし「1回・1日」の食事の単位で栄養を完璧に整えたりするなど、そこまで神経質にならなくてもいいと私は考えています。またカロリー計算においても体重や年齢が同じでも、必要なカロリーは個体差があり、 季節や温度、一日の活動量や栄養吸収率が違えば必要とされるカロリーが変わってきます。
カロリー計算ももちろん大切ですが、大切なのは愛犬をよく観察すること。

チェックポイント
☑︎ 元気に過ごしているか
☑︎ 毛並みや体臭、オシッコやウンチの排泄物の状態はどうか
☑︎ 食いつきや体型、体重、急激に痩せたり太ってきたりしていないか 等

その犬にあった【食材・量・割合】を臨機応変に作ることで愛犬の健やかな身体作りに繋がります。
栄養摂取、バランスももちろんとても大切です。それと同じくらい、飼い主の笑顔やスキンシップ、心を通わすやり取りがどんな栄養素にも負けない【心の栄養】を育みます。
そして飼い主の健康はペットの健康に繋がり、ペットの健康は飼い主の健康に繋がる。
そんなことを感じながら私は日々家族のごはんを作っています。

ラナからのメッセージ

名前:ラナ
性別:女の子
生年月日:2016年
好きな食べ物:焼きサンマ・ハンバーグ・りんご
好きなこと:ネコのトンちゃんと遊ぶこと。おとーさんとぴったんこして寝ること。
「みなさんこんにちは。ラナちゃんです。すっかり寒くなってきてお散歩でクンクンすると冬の匂いがします。落ち葉 の上を歩くとフカフカ柔らかい感触がしたりカサカサいろんな音がして楽しいです。お耳にたくさん落ち葉がついておかーさんに素敵な耳飾りだねって言われたよ。今年の冬は寒くなるかなー。
ひつじさんのお鍋、ラナちゃんも食 べました。みんなも食べて冬も元気に過ごしてね。」


編集部です。冬の気配を感じる季節になりましたね。風味豊かなラム肉を使った寒い季節にぴったりなポカポカ温まる糀鍋。早速、我が家でもクッキング♪ラムの上質な脂がまろやかに全体を包み、愛犬もそして私たちも美味しくいただきました。舞茸、春菊、麹、ごま・・・と身体に優しくパワーたっぷりになる食材たちばかり。作る工程も切って煮込むだけ、と時短レシピとしてもありがたい1食。ラム肉は大好きな犬たちも多く、上質なタンパク源として重宝します。ぜひ、これから訪れる寒い時期に、一緒に美味しくお召し上がりいただければ嬉しいです。

[文/山﨑 枝里・構成/enkara編集部]
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今までの犬と暮らす当たり前や固定概念にとらわれず、新しい情報や価値観を知ることで気づきを得るために、様々な情報発信や活動をします。最終目標として掲げる「循環する社会の仕組みを創ること」を実現するため、ミッションとして、“犬を知る“をアップデートし、より豊かな関わりで犬と人が本質的に繋がり、共に生きる姿を提案します。私たちは、循環サイクルの中でその未来を創造し実現できることを強く願いビジネスを営む社会を目指します。

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